王者・青学、後半失速で6位「これが箱根駅伝」 5連覇に暗雲

 走り終えた青学大の5区、竹石は凍り付いたように表情を無くしていた。往路6位。総合5連覇に暗雲が垂れ込めた。「1、2、3区は予定通りだったんだけど。これが箱根駅伝でしょう」。そう語る原監督にも、いつもの笑顔はなかった。

 補欠の森田を当日交代で3区に投入した。8位でたすきを受けた頼れる主将は、2012年にコスマス(山学大)がマークした区間記録を上回る1時間1分26秒の快走でトップに躍り出た。11月に左股関節を痛め、状態が不安視されたが「(回復が)順調に行けば出場することは決まっていた。直前には調子が上がっていた」と最上級生らしい調整力を見せた。

 ただ、思惑通りに進んだのはここまでだった。初出場の4区、岩見が区間15位と苦しみ、自信を持って送り出した山上りの竹石も同13位と精彩を欠いた。

 気付けばトップ・東洋大の背中は2キロ近く先。原監督は「岩見は最初から重かった。低体温症(になった)との報告を受けている。スタート前の異変か。プレッシャーがあったのか」と首をひねった。ここ数年、オーダーの見極めは確かで、本番で走れなかった選手は、ほぼいなかった。珍しいつまずきだ。「後半は諦めた者が負ける。何があるか分からん」。指揮官は自分に言い聞かせるように語気を強めた。(宝田将志)

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