東北対決制し、青森山田が決勝進出 高校サッカー

 埼玉スタジアムで12日に行われたサッカーの全国高校選手権準決勝で突入したPK戦。先攻だった青森山田のGK飯田は、3-2とリードした状況で尚志の4人目と向き合った。「90分間で3失点と迷惑をかけた分、なにがなんでもPK戦では止める」。反応鋭く右に飛んでシュートをはじいた。直後に5人目が成功し決勝に進出。殊勲の主将は「厳しい戦いだった」と胸をなで下ろした。

 緊迫したシーソーゲームだった。前半は0-1で折り返した。後半は2-1と逆転した後、再び2-3とリードを許して何とか追いついた。黒田監督が「ゲームプランと違った」と振り返った展開の中、飯田は最後尾からの声で仲間に集中を促し、チームを支えた。

 キャプテンマークを巻いたのは、大会直前だった。J1札幌入りするエース、檀崎に代わった。黒田監督が「優勝するには危機感が大切。だらだら入るのは怖い」と変化を求めた結果だった。

 練習前後に5~10分のミーティングを設けた。選手だけで本音をぶつけ合う時間を積み重ね、醸成してきた一体感は、崖っぷちで心が折れず、勝利をつかんだ強さの源泉といえる。「失点してもみんな慌てなかった。すぐ落ち着きを取り戻せた。それがうちの強み」。守護神は胸を張った。

 初優勝した2年前は、スタンドから先輩の雄姿を見守った。決勝では堅守を取り戻し、今度はピッチで優勝の歓喜を味わうつもりだ。(五十嵐一)

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