稀勢、涙「一片の悔いなし」 引退…荒磯部屋創設へ

 横綱本人から「引退させてください、引退します」と申し出た。田子ノ浦親方は理由を聞くことも慰留もせず、意思を尊重して受け入れ「そうか、ご苦労さん」と声をかけた。一夜明けた午前8時40分すぎに、親方が「きょうで稀勢の里は引退します」と公表した。

 協会はこの日の理事会で、稀勢の里の引退と年寄「荒磯」襲名を承認した。今後は田子ノ浦部屋の部屋付き親方として後進の指導にあたる。

 後援者の一人は「親方として自分の部屋を持ちたいと願うことは、自然な発想。独立をお手伝いできれば。早くそんな日がくれば…」。指導者として後進の育成へ。人、力士づくりへ立ち位置を移す稀勢の里はこんなイメージを描く。

 「一生懸命、相撲を取る力士。そして、けがに強い力士。そういう力士を育てたい」。新たなバックアップ体制が整えば、「荒磯部屋」の看板を掲げる日は近いかもしれない。 (奥村展也)

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