瀬戸、圧勝も不満 萩野&池江不在…低迷日本に元気与える快泳見せられず/競泳

 日本選手権第4日(5日、東京辰巳国際水泳場)世界選手権(7月、韓国)の代表選考会。男子200メートルバタフライは瀬戸大也(24)=ANA=が派遣標準記録を突破する1分54秒44で3年ぶり4度目の優勝を果たし、代表に決まった。女子50メートル背泳ぎは酒井夏海(17)=スウィン美園=が28秒18で制し、男子800メートル自由形は平井彬嗣(25)=郵船ロジスティクス=が7分55秒85で勝ったが、いずれも派遣標準記録は切れなかった。

 群を抜く強さを見せた瀬戸は、タイムを見ると首をかしげた。2位に1秒56差をつける1分54秒44で圧勝。派遣標準記録を突破し世界選手権代表を決めたが、全種目自己ベストを目標に臨んだ24歳のスイマーは満足しなかった。

 「優勝は久しぶりでうれしいけど、自己ベストに届かなかった。世界と戦うにはもう一歩」

 ラスト50メートルで飛び出し、そのまま大差をつけてゴールした。昨季は、この種目で大学の後輩、幌村尚(20)=早大=に敗れ2位。この日は観客席の最前列で元飛び込み選手で妻の優佳さん(24、旧姓・馬淵)と、昨年6月に誕生したまな娘の優羽(ゆわ)ちゃんが見守ったが、自己ベストに0秒41届かず、悔しさをにじませた。

 「今までの人生の中で一番、調子がいい」と豪語して臨んだ今大会。予選、準決勝と順調にタイムを上げたが、決勝で爆発力を欠いた。今大会は幼少期から競い合ってきた萩野公介(24)=ブリヂストン=が不振のため欠場。白血病と闘っている池江璃花子(18)=ルネサンス=も不在で、この日までに派遣標準記録を切って日本代表に決まった選手はわずか4人。重苦しい空気を振り払うべくレースに臨んだが「周りの(悪い)雰囲気を払拭するまでいけなかったのが残念」と下を向いた。

 6日には200メートル、大会最終日の8日には400メートルの個人メドレーと残り2種目を予定する瀬戸。男女のエースが不在で記録の低調が続くが、残り2レースは本職の個人メドレー。ギアを入れ直し、自分自身との孤独な戦いに挑む。 (角かずみ)

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