関東第一、3年ぶりの夏切符!不敗神話の“持ってる主将”渋谷が最後に大暴れ/東東京

 第101回全国高校野球選手権大会(27日、神宮など)全国高校野球選手権大会の出場を懸けた地方大会は27日、3大会で代表が決定した。東東京大会決勝では関東第一が小山台を4-0で下し、3年ぶり8度目の甲子園出場を決めた。「6番・遊撃」で出場した主将の渋谷嘉人内野手(3年)が3安打3打点と活躍した。石川大会準決勝は、星稜が鵬(おおとり)学園に延長十回、8-6で勝利。ドラフト1位候補右腕・奥川恭伸投手(3年)が、2本塁打と打撃で勝利に貢献した。

 “持ってる男”が最後に大暴れだ。関東第一ナインの歓喜の輪の中心で、主将の渋谷は満面の笑みを浮かべていた。

 「自分たちの代は甲子園を経験していない。不安もあったが、全員で1点をもぎ取る野球ができた。うれしいです」

 2-0の八回2死一、二塁。バットのグリップを指3本分短く握った6番・渋谷は、勝利を大きく引き寄せる2点三塁打を左中間へ運んだ。決勝までの5試合はチームワーストの打率・133(15打数2安打)だったが、四回にも適時打を放つなど大一番で3安打3打点。米沢監督に「彼のおかげで勝った」と言わしめる大活躍を見せた。

 強運を“持ってる”から主将に選ばれた。現在のチームには、先頭を切って引っ張る主将らしい選手が不在。適正を図るため、新チーム始動時は3年生が1週間ごとに交代で務めてきた。

 そこで渋谷は“結果”を出した。なぜか渋谷が務めた週は練習試合で負けない。不動の中心選手ではなかったが、指揮官は「人の良さ」を評価。一方で「指示を出しても間違える」と少し天然な一面もあるが、愛されキャラが人柄でチームを一つにした。

 冬に実施する名物「1カ所」も勝利の要因だ。3イニングで10点差をひっくり返す想定で行う実戦練習で、10点に満たなかった分だけグラウンドを走る。プレッシャーのかかる中で練習することで、チームに我慢強さ、勝負強さが培われた。

 「自分たちらしいつなぐ野球をしたい」と渋谷。3年ぶりの聖地で“持ってる男”が真価を発揮する。 (武田千怜)

 ◆背番号10で、7四球を与えながら2安打完封した関東第一・谷 「これ(甲子園)を目指してやってきたのでうれしい。走者を出しても持ち味のストレートで押し込めた」

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