渋野、スマイル締め!凱旋試合13位も25ラウンド連続オーバーパーなし/国内女子

 北海道meijiカップ最終日(11日、札幌国際CC島松C=6531ヤード、パー72)9位から出た渋野日向子(20)=RSK山陽放送=は5バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの72にまとめ通算4アンダーで13位。連続オーバーパーなしラウンドを「25」に伸ばした。日本勢では42年ぶりの海外メジャー制覇を果たした「AIG全英女子オープン」から帰国して臨んだ凱旋試合。過密スケジュール&体調不良でも、スマイルシンデレラがギャラリーを魅了した。

 渋野見たさに、幾重にも人の壁ができた。大会が現コースに移った2006年以降の最多となった前日をさらに上回る7631人の大ギャラリー。その熱い視線に、ニューヒロインが鮮やかに応えてみせた。

 「最後の2つは狙って取ったバーディー。16番でボギーを打って、残り2ホールで取らないといけないと。あそこで取れるなら、最初から取れよとも思ったけど…」

 17番(パー3)は6番アイアンでピン手前1メートルにつけた。最終18番(パー5)は3メートルのフックラインを沈めた。この日のラウンドを土壇場でイーブンパーに戻し、連続オーバーパーなしを25ラウンドに伸ばした。

 「しんどい部分もあったけど、体調を気遣ってくださるギャラリーさんもたくさんいた。本当に来てよかった」

 体調不良を押して完走した凱旋試合を、“神の手”もアシストした。チップインバーディーを奪った8番(パー4)。ティーショットを大きく左に曲げた。だが、ボールはギャラリーを整理する北大生の男子バイトの左手に直接当たり、大きく右に跳ねた。

 そのまま左に曲がっていれば、ボールは前方に大きな木が生い茂る土手の途中に止まっていた。グリーンは狙えず、ボギーは必至。グリーン手前から18ヤードの第3打を直接入れたバーディーも生まれなければ、ボギーなしラウンドの記録も途切れていた。幸い大事には至らなかった“殊勲”の男性とは、ホールアウト後にクラブハウスで対面。「すみませんでした」と頭を下げた。

 「海外から戻ってすぐの試合で、自分がどうなるか知りたかった」と強行出場した帰国初戦は13位。東京五輪出場を目指す20歳は、経験という大きな財産を手にした。今週は16日開幕の「NEC軽井沢72」に出場。北海道から軽井沢に舞台を移す“避暑地シリーズ”をシンデレラが熱くする。 (臼杵孝志)

■渋野 日向子(しぶの・ひなこ)

 1998(平成10)年11月15日生まれ、20歳。岡山市出身。8歳からゴルフを始める。中学1年から「岡山県ジュニア」3連覇。作陽高を卒業した2017年にTP単年登録してプロ転向。18年プロテスト合格。今年5月の「ワールドレディスサロンパス杯」でツアー初優勝。国内では今季2勝を挙げて獲得賞金7959万4570円でランキング2位(11日現在)。165センチ、62キロ。

■データBOX

 ◎…渋野が72のイーブンパーで回り、6月の「ニチレイレディス」第1Rから続く連続オーバーパーなしラウンドを25に伸ばした(「AIG全英女子オープン」も含む)。国内に限定すると21ラウンド連続で、2007年の横峯さくらの歴代7位に並んだ。最長はアン・ソンジュが2013年にマークした28ラウンド連続

 ◎…渋野が16番でボギー。「全英」から続いていた後半インのボギーなしは61ホールで止まった

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