アドレスの前傾姿勢、最適な角度を探せ! 渋野日向子の「捻転型スイング」なら広めのスタンスを

勝者のワザ 全英女子オープン優勝

 樋口久子以来のメジャー大会優勝を果たした渋野日向子(20)。深い前傾角度のアドレスから大きく振り抜くスイングには、一片の迷いも感じさせない。

 前傾角度は、グリップとともにスイングを決める最大の要素になる。棒立ち状態に近い、浅い角度は、回転しやすいメリットがある。軸がずれにくく、安定したショットを打ち出しやすい。

 ただし、自分でしっかり腕を振り、クラブヘッドで強くボールを叩くという飛ばしには適さない。非力なタイプのゴルファーで安定したショットを持ち味にしたい人に向いているといえよう。

 渋野のような深い前傾姿勢のアドレスは、上半身と下半身の運動量差を作りやすい。回転というより、捻転と呼ばれる動作をしやすく、しっかりと腕、クラブを振ることができる。

 ただし、こちらのタイプのアドレスでスイングするためには、腹背筋はじめ体幹の強さ、さらに腕やリストの強さが求められる。渋谷には、ソフトボールで鍛えた強いボディーがある。さらにソフトボールと平行して取り組んできたゴルフでバット、クラブを振る動作と、ボールを叩く感覚を身につけている。

 ゴルフは右打ち、ソフトボールは右投げ、左打ちとバランスのよい体づくりにも自然に取り組めた強みがある。捻転によって蓄積されたエネルギーを、腕振り、クラブ振りに活用させているのだ。

 前傾姿勢の浅い回転型スイングでは狭めのスタンスがいい。より回転しやすくなる。一方、渋野のような捻転型スイングには、広めのスタンスが適している。

 自分に最適な前傾姿勢を探すための練習を意識したことがあるだろうか。どれくらいの前傾姿勢で、最も速く腕、クラブを振れるのか。前傾角度を変えながら素振り、ボール打ちを続けて、探り出すようにしよう。体格、筋力によって、適正前傾角は、各人各様である。

 ■渋野日向子(しぶの・ひなこ) 1998年11月15日生まれ、20歳。岡山市出身。8歳でゴルフを始め、ソフトボール、軟式野球も経験。ゴルフに専念してから作陽高で全国高校選手権団体優勝。18年夏にプロテストに合格し、今年5月の「ワールドレディスサロンパス杯」で初優勝。7月に2勝目を挙げた。165センチ、62キロ。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ