巨人・丸が説く…優勝争い心構え 一戦必勝の態勢を保ち続けることが大切

 首位巨人は13日の広島戦(マツダ)でサヨナラ負け。5年連続でこのカードの勝ち越しがなくなった。最終盤までもつれそうな天敵との優勝争いへの心構えを、昨季までカープ3連覇に貢献してきたFA戦士、丸佳浩外野手(30)が説く。

 前日の同カード初戦で打ち合いを制し、広島とのゲーム差を4・5まで拡大。この日も勝てば広島の自力優勝の可能性を消滅させられたが、息詰まるしのぎ合いの末に延長11回で力尽きた。

 連夜の4時間を超える消耗戦。原監督は「投手を責めることはできない。あと1本も出なかった」と疲労感をにじませた。終盤の勝ち越し機に若林が送りバント失敗、山本がエンドランのサインで空振りして一走が盗塁死など、若手の勝負弱さが響いた。球団ワーストタイ4年連続V逸中のチームは、ベンチにも優勝争いを知らない選手がめっきり増えた。

 今後もヤングGは“未体験ゾーン”の厳しい局面で真価を問われ続けるが、「それも勉強じゃないですか。僕らが言って分かるものでもないし、実際に体験したことで得られるものはあると思う」。そう話すのは、今の巨人で最も優勝の味を知る丸だ。

 自身も広島時代は、巨人の勝負強さにはね返され続けた。2014年は1ゲーム差で9月の天王山に臨んだが、3連敗の返り討ちに遭ってV逸。「僕らはまだ、優勝がどういうものか分かってなかった。『ここで勝ち切れれば優勝だ』という欲が出た」と振り返る。

 だからこそ、16年は教訓が生きた。25年ぶりの優勝を決定づけた8月7日・巨人戦(マツダ)のサヨナラ勝ちは、「終わってみれば、あの試合がターニングポイントだったと思うが、そのときは目の前の1勝に集中できていた」。体験したこともない優勝を意識して硬くなるのではなく、一戦必勝の姿勢を保ち続けることが大切だと説く。

 数は減ったとはいえ、生え抜き勢にも原2次政権の黄金時代を支えた阿部、亀井、坂本ら長いペナントレースの勝ち方をよく知る選手たちは健在だ。この日で3位広島には3・5差に再接近された上、2位DeNAとも3差。三つどもえのデッドヒートの中で、歴戦の猛者たちに導かれた若きG戦士たちが、どこまでたくましく成長して今季の天王山を迎えられるだろうか。(笹森倫)

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