石川遼、初2戦連続V!天国の義母が「支えてくれた」/国内男子

 長嶋茂雄招待セガサミー・カップ最終日(25日、北海道ザ・ノースカントリーGC=7178ヤード、パー72)天国の義母に届け-。石川遼(27)=CASIO=が5バーディー、1ボギーの68で回り、通算20アンダーで4日間首位を譲らない完全優勝を果たした。7月の国内メジャー「日本プロ選手権」に続く自身初の2戦連続優勝で、ツアー16勝目。約8年ぶりに賞金ランキング1位に立った。石川は、大会開幕直前に義理の母が50代で亡くなっていたことを告白。いつも声援を送ってくれた一番のファンへ、最高の結果をささげた。

 最終18番(パー5)、ウイニングパットを沈めた石川が小さく両拳を握りしめた。派手なガッツポーズも、笑顔もない。「試合に出てもいいのか-」。本当は、そんな複雑な心境だった。

 「木曜日(22日)の朝に、妻のお母さんが亡くなりました。すぐに家に戻るべきじゃないかと思った。それでも家族に支えられ、プレーすることに決めた」

 圧巻の強さだった。1番(パー4)、グリーン右10ヤードからチップインバーディーで最高の滑り出し。5番(パー4)でもチップインを決めた。後半はパーをセーブしながらリードをキープし、4打差をつけて迎えた18番は「『義母が見てくれているかな』という気持ちで、1ホールをプレーできた」。自身3度目の完全優勝を果たした。

 2016年に中学時代の幼なじみと結婚。石川にとって義母は10年以上の付き合いがある大切な家族だった。「すごく元気でパワフルな人。誰にでも明るく楽しい方でした」。50代でがんが発覚し、1年もたたないうちに訪れた訃報。石川の心は揺れた。そんな時、いつも側で支えてくれる妻が背中を押した。

 「こっちは大丈夫だから試合を頑張って」

 7月上旬の「日本プロ」、義母は家族とともにテレビで石川に声援を送った。「遼君が頑張っているから私も頑張ろう」。苦しい闘病生活。3年ぶりの復活優勝を果たした自慢の娘婿が励みになっていた。義母のため、いつもと同じように戦うことを決めた石川。「きっと、見えないところで支えてくれたんだと思います」と空を見上げた。

 自身初の2戦連続優勝で、賞金ランクは8年ぶりに首位浮上。29日開幕の「RIZAP KBCオーガスタ」は過去7度出場してトップ10が5度、16年には優勝した好相性の大会で、ツアー記録に並ぶ3戦連続Vも射程にとらえる。女子ツアーが20歳の渋野日向子フィーバーに沸く中、男子ツアー随一の人気を誇る選手会長が意地のV。09年以来となる2度目の賞金王も見えてきた。

 「今回は(間が空いて)2戦連続だけど、2週連続優勝した選手は強いイメージがある」

 “石川遼時代”の再来を予感させる連続優勝。天国の義母へ、これからも勝利の瞬間を届ける。

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