上野由岐子はソフトジャパンの“陰の監督”!? あごの骨折から日本代表復帰 宇津木ヘッド「しゃべらせるとチームの雰囲気よくなる」

 「来るべきときが来たら、やる。そういう気持ちです」

 4月の試合中に左あごに打球を受け骨折した、女子ソフトボールの上野由岐子投手(37)が29日、国際大会『ジャパンカップ』(群馬・高崎=30日開幕)の公式練習で日本代表に復帰した。

 30日のチェコ戦に登板する予定で「久しぶりの試合なのでどのくらい投げられるか確認したい」と話したが、冗舌になったのはリハビリ中の食事の話題になったとき。

 「めっちゃ大変。体重が5キロくらい落ちた」と言った後、なかなか口から食べられず「最初は鼻から(の流動食)。ゲップしたらバニラ味で『違う味はないんですか?』と看護師さんに聞きました」。その後、ミニトマトやバナナなどを「食べられるようになったら“記念日”で写メ撮ったりしてた」と明かした。

 また、全英オープン女子ゴルフで優勝した渋野日向子がソフト界にエールを送ったことには「渋野さんがソフトボールというワードを出してくれたおかげで、注目度や認知度も変わった。言い方は悪いかもしれませんが、イレギュラーでラッキー!!」とニンマリ。「自分たちも負けずに、目標持って頑張りたい」と、刺激を受けた様子だ。

 そんな頼れるベテランの復帰を、宇津木麗華ヘッドコーチ(56)も喜んだ。後輩のバッテリーを中心に積極的に声をかけるなど、「ベテランの立場を分かっている」と評し、「代表チームは一流選手の集まり。自発的な一体感が必要なんです。藤田(倭投手)の部屋に行って会話してくれたり、私自身ができないことをやってくれる」。

 記者が「代表復帰早々、チーム全体に“上野効果”が出ているのでは?」と聞くと、「ミーティング後、必ずしゃべらせるんです。すると、チームの雰囲気がよくなる。これこそが大きいのよ」と明かした。

 自国開催に加え、2大会連続金メダル奪取という大きなプレッシャーがのしかかる中、ソフトジャパンの“陰の監督”の復帰は、単純な戦力向上だけでないプラスアルファを生んでいる。(山戸英州)

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