「期待を力に変えることができる」小林浩美会長も驚く!渋野日向子の強さ

 ■国内女子ツアー「ニトリレディス」最終日(1日、北海道小樽CC=6650ヤード、パー72)

 全英女王の渋野日向子(20)が71で通算7アンダー。優勝した鈴木愛(25)に4打差の5位に終わったが、オーバーパーなしの連続ラウンドを国内女子ツアータイの「28」に伸ばした。

 「ショットの調子がよくなかったので、あれが精いっぱい。(優勝を)狙える感じは1個もなかった。体調は大丈夫ですけどコースが難しかったので、本当に長い1週間でした」と振り返った。

 会見中には「ちょっと風邪をぶり返してる感じ」とせき込む場面もあったが、優勝争いで大会を盛り上げた。

 渋野の何がすごいのか。日本女子プロゴルフ協会(LPGA)の小林浩美会長(56)は「ショット力とパッティングのうまさ。最初の飛距離と最後の詰めが平均以上にいい。今回は記録も見据えて、アンダーパーで回るという意気込みでやっていた。土台になっているのは、技術力と気持ち」と指摘。“しぶこ効果”でギャラリーやツアーへの注目度が大幅アップしホクホク顔だ。

 記録もさることながら全英から帰国後、出場した3試合(13位タイ、3位タイ、5位)ですべてV争いに絡んでいる。

 「それもたいしたもの。ものすごく疲れていると思うけど、期待を力に変えることができる。普通は期待がプレッシャーになってしまうので、なかなかできないですよ」と小林会長。

 渋野は「優勝したら気が緩むかなと思っていたので、そこは予想以上という感じです」とうなずく。昨年7月にプロテストで合格したばかりで、ツアーのフル参戦も今年が初めて。それで、これだけ結果を出し続けるのは驚異的だ。

 1977年の全米女子プロで日本人初の米メジャー制覇を成し遂げた樋口久子相談役は「パッティングがうまいから、ボギーが少ない。実力もあるでしょうし、プライドもあるでしょう」。

 樋口相談役は全英女子のテレビ解説で、笑顔をみせながら駄菓子を食べる渋野を「新人類。こんな選手、見たことありません」と驚きの声を挙げた。「昔は『白い歯なんかみせるな。真面目にやれ!!』と怒られたものですが、私たちの時代とは違うから。今はそういう時代なんじゃないですかね」

 今週は出場せず、次戦は「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」(12日初日=兵庫・チェリーヒルズGC)。昨年プロテストに合格した会場へ凱旋することになった。

 「すごいですよね。2年目でなかなかの経験をしてますよね」。思い出のコースで新記録を目指す。(塚沢健太郎)

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