巨人・相川コーチ“ソトの悪夢”…天敵に1試合3発被弾 対策の成果見えず原監督も苦言

 23年間の現役生活で優勝に縁がなかった巨人・相川亮二バッテリーコーチ(43)。自身初の歓喜を前にして、試練の場に立たされている。

 また天敵にやられた。11日のDeNA戦(横浜)で、最重要マークをしていたはずのネフタリ・ソト内野手(30)にまさかの1試合3発被弾。今季39本塁打のうち、巨人が最多の11本を献上する惨状に、原監督は「バッテリーコーチに言っといて。ちょっと気持ち悪いぐらいに言っといて」と乾いた笑いを浮かべた。

 やり玉に挙げられた格好の相川コーチは「配球をやっている者として情けない。大事な時期にこういう結果にしてしまいチームに申し訳ない」と神妙。「投手と捕手の考えることが違うと、いろんなことが起こってしまう。捕手の仕事ができていないのは、バッテリーコーチとしてしっかり指導ができていないということ。また明日、全員で考えてやっていきます」と反省の弁を並べた。

 横浜(現DeNA)を振り出しに3球団。長い捕手人生は不思議と優勝に縁がなかった。FAでヤクルトに加入し6年目の2014年オフ、再度FA宣言して3連覇中の巨人に移籍したところ、翌15年はヤクルトが14年ぶりに優勝。競り負けた巨人は以来、球団ワーストタイ4年連続V逸中という巡り合わせだ。

 17年の現役引退時は巨人からのコーチ就任要請を断ったが、昨秋復帰した原監督に再び声をかけられた。今季から指導者の道に入ったコーチ1年生に対し、ソトやヤクルトのバレンティンら古巣の大砲が容赦ない洗礼。シーズン終盤に入っても対策の成果が見えず、原監督に「恥ずかしいね、プロとして」と苦言を呈されるなど、風当たりも強くなりつつある。

 それでも現場に戻った年にいきなり、優勝マジックを初体感できている幸運を思えば、これも産みの苦しみととらえるべきか。

 DeNAとの戦いはポストシーズンまで続く可能性が高く、この宿題からは逃れられない。初めての胴上げやビールかけに立ち会う瞬間でさえ、相川コーチの頭の中はソトの幻影がちらついているかもしれない。(笹森倫)

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