逆転CSへの原動力だ! 阪神・鳥谷ようやく初打点、グッズは品薄状態

 今季限りで阪神退団が確定しているベテラン・鳥谷敬内野手(38)が11日のヤクルト戦(甲子園)の8回、代打で左翼線適時二塁打を放ち今季初打点をマーク。虎党の拍手喝采を浴びた。

 5点リードの1死一塁。代打で登場するとカウント2-2から、平井が投じた140キロのボールを逆方向に運んだ。一走の梅野が一気に生還し、今季出場63試合目でようやく「1」打点目を稼いだベテランは「ファンの声援に応えられてよかった。追い込まれていたんでいいところに飛んでくれてよかった」と振り返った。

 これにはベンチも総立ち。「めちゃめちゃ盛り上がりました。やっぱり、みんなトリさんの状況は分かっていますから」と某ナインが証言すれば、試合後お立ち台に上がった高山も「トリさんの背中を見て毎日、やっていますから」。実は舞台裏では鳥谷もお立ち台を打診されたのだが、実現せず。その分、しっかり後輩たちが思いのたけを発信した。

 8月末に球団フロントから「引退勧告」され、その後自ら今季限りでの退団を明言。長年にわたる人気者だけに、鳥谷グッズは連日飛ぶように売れ、「常に品薄状態で申し訳ない」と営業担当が陳謝する事態になっている。クライマックスシリーズへ逆転進出となれば、鳥谷が虎戦士として過ごす日々は延びる。シーズン終盤にきて、次々とゴタゴタ劇が起こる中でチームが唯一、団結できる要素が鳥谷であることを証明した1日でもあった。

 先発出場には恵まれないが、矢野監督も「打撃フォーム、ちょっと変わったのかな。そこに彼の探求心のすごさがある」と努力の跡を認める。残り13試合、猛虎の逆襲の原動力になる。(山戸英州)

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