渋野、29R連続オーバーパーなしで日本新!「名前が残るのはやっぱりうれしい」/国内女子

 国内女子ゴルフメジャー第2戦・日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯第1日(12日、兵庫・チェリーヒルズGC=6425ヤード、パー72)またも歴史に名を刻んだ!! 海外メジャー「AIG全英女子オープン」覇者の渋野日向子(20)=RSK山陽放送=が5バーディー、3ボギーの2アンダー70で回り、29ラウンド連続オーバーパーなしのツアー新記録を達成した。首位に2打差の11位で、優勝を狙える好発進。“シブコフィーバー”に沸く大勢のギャラリーの前で、史上10人目の国内メジャー連勝へと突き進む。

 渋野がまたも、女子ゴルフ界の歴史を塗り替えた。日本勢42年ぶりの海外メジャー制覇に続き、今度は6年ぶりのツアー記録更新。連続オーバーパーなしラウンドを「29」へと伸ばし、ホッと胸をなで下ろした。

 「きょうは記録のことばっかり考えていた。『あとはどうでもいいから、きょうだけはオーバーパーを打たないように』って…。名前が残るのはやっぱりうれしい」

 快挙を前にコースを埋め尽くすほどの人、人、人…。メジャー女王も重圧があったか、アウトスタートの前半はボギーが先行する。流れを変えたのは6番(パー3)。4メートルのパーパットを決め、スイッチを切り替えた。

 1オーバーで迎えた後半は、世界を驚嘆させた強さを発揮する。11番(パー3)で5メートルを沈めてバーディーを奪った。記録達成を視野に入れると、その後は危なげなく、後半はボギーなしの3バーディー。8月に「AIG全英女子オープン」を制したときも、後半は4日間いずれもボギーなし。バックナインの“戦闘力”は、世界でも右に出る者はいない。

 この日は平日にもかかわらず、6231人のギャラリーが詰めかけた。今季の初日としては最多。1968年に第1回が開催され女子ツアー最古の今大会でも、最多の動員数を記録した。ギャラリー駐車場の周辺は午前5時30分の段階で大渋滞が発生していた。

 渋野も「最終日かなと思うくらい多くてビックリ。すごくやりがいがあった」。“シブコフィーバー”は、もはや社会現象。地元岡山からも多くの知人が駆けつけた。その大歓声が、新記録達成の背中を押した。

 2013年にアン・ソンジュ(韓国)が記録した連続オーバーパーなしラウンド「28」を抜いた後は、日本勢最速となる23試合での生涯獲得賞金1億円突破が懸かる。さらには初優勝した5月の「ワールドレディスサロンパス杯」に続いて、史上10人目となる国内メジャー連勝。海外メジャーを含めて3連勝とすれば、1977年の樋口久子以来2人目。新たな記録が続々と待っている。

 「いいスタートが切れたということは、チャンスがある。(連勝を)狙っていきます」

 その目が見据えるのは、既に次の目標。日本を席巻する“シブコ劇場”は、まだまだ終わらない。 (原田遼太郎)

 ◆渋野にオーバーパーなしの記録を抜かれたアン・ソンジュ 「私のときは、そんな記録があるのも知らなかった。記録は抜かれるためにあるので、おめでとうと言いたい。うれしいです」

■データBOX

 ◎…渋野が得意の後半で33をマークし、29ラウンド連続オーバーパーなしのツアー新記録。6月の「ニチレイレディス」からこの日まで、国内ツアー計29ラウンドの平均ストロークは69・7241。前半は35・2758で、後半は34・3793とバックナインの強さを証明。

 ◎…ギャラリー数は今季の初日では最多の6231人。これまではゴールデンウイーク期間で休日だった「パナソニックレディス」の5884人が最多。今年52回目の国内女子では最古の大会「日本女子プロ選手権」の初日でも史上最多。これまでは2008年大会の4628人。

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