鈴木愛、完全Vで4年連続1億円突破!賞金女王争い残り4戦火花/国内女子

 樋口久子・三菱電機レディース最終日(3日、埼玉・武蔵丘GC=6585ヤード、パー72)鈴木愛(25)=セールスフォース=が5バーディー、1ボギーの68で回り、通算14アンダーで初日からの首位を守り完全優勝を果たした。通算14勝目。今季5勝で獲得賞金は4年連続で1億円の大台に乗せた。1打差の2位は賞金ランキング1位の申ジエ(31)=韓国。ツアーも終盤に入り、賞金女王争いは渋野日向子(20)=RSK山陽放送=を含めて熱を帯びてきた。

 ギャラリーに取り囲まれた最終18番グリーン。1メートルの優勝パットを沈めた鈴木が、天を見上げて約2カ月ぶりの今季5勝目をかみしめた。

 「5勝目ができてうれしいし、久しぶりに勝てたこともうれしい」

 15番(パー4)を終えて2位の申と1打差。「ボギーの後だったので、あれが勝因」と指摘するのは16番(パー5)。残り82ヤードからウエッジでの3打目をピン手前4メートルにつけバーディー。申もバーディーで追走されたが、リードを保ったまま優勝を引き寄せた。

 今季4勝目の9月「ニトリレディス」以降、苦難に襲われた。同月に左手親指痛を発症させてショットが思うように打てず、「『ゴルフ』と聞くのもいやになった。一人の時間が欲しかった」。休養を決意するとその間はクラブも握らず、東京の自宅で人生初の一人暮らしを満喫した。

 「料理を作ったり、洗濯したり。普通の生活が楽しかった」。その一方、友人らからは「愛ちゃんが出ない試合は見たくない」。その言葉で再びゴルフ熱に火がつき、復帰2戦目で早くも勝利をつかんだ。

 優勝賞金1440万円を加算して今季獲得賞金1億円を突破。賞金ランキングも3位に浮上した。1位の申とは約3081万円差。残り4戦の優勝賞金は計約9100万円。賞金女王争いの行方は、まだ分からない。

 「この試合で自信を取り戻せた。あきらめずに最後までやりきりたい」

 休養を経てたくましくなった2017年賞金女王が、2度目の戴冠へラストスパートをかける。 (稲垣博昭)

■データBOX

 ◎…鈴木が4年連続で年間獲得賞金1億円を突破。日本勢では横峯さくら(07-10年)に続き2人目。ツアー記録は申ジエで今季までの6年連続。

 ◎…鈴木が初日から首位を守った完全優勝を果たしたのは5度目。通算14勝のうち最終日を首位タイ以上からスタートしての逃げ切りVは10度目。

■鈴木 愛(すずき・あい)

 1994(平成6)年5月9日生まれ、25歳。徳島・東みよし町出身。小学5年でゴルフを始める。倉吉北高卒業。2013年8月のプロテストに合格。14年の「日本女子プロ選手権」で初優勝を果たし、16年から4年連続で年間獲得賞金1億円を突破。17年には年間2勝を挙げて賞金女王。昨季は4勝で賞金ランキング3位。通算14勝。155センチ、55キロ。

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