鈴木愛が2週連続完全V!米ツアー初制覇、年間6勝はツアー8人目快挙

 TOTOジャパンクラシック最終日(10日・滋賀県瀬田GC=6659ヤード、パー72)初日から首位の鈴木愛(25)=セールスフォース=が67で回り、通算17アンダーで国内ツアー史上3人目の2週連続完全優勝を米ツアー初制覇で飾った。今季6勝目で通算15勝目。賞金ランキングは2位に浮上し、今季残り3戦で大逆転の賞金女王を視野にとらえた。「AIG全英女子オープン」覇者の渋野日向子(20)=RSK山陽放送=は通算7アンダーで13位だった。

 米ツアーのトッププロたちに影すら踏ませなかった。2位に3打差をつけて、鈴木が米ツアー初優勝のゴールに飛び込んだ。最終18番(パー5)。今大会18個目のバーディーで締めた日本のエースは、何度も小さく拳を握りしめた。

 「ずっと勝ちたいと思っていた大会。昨日の夜は少しドキドキしていたけど、スタートしたら不思議とすごく落ち着いていた。今までで一番かもしれない」

 約1カ月半もツアーを離れる原因となった左手親指痛から復帰2戦目となった前週の試合で完全優勝。「ショットの調子はプロになってから一番いいかもしれない」という自信が不安を打ち消した。5番(パー3)からは3連続バーディー。ライバルたちの意欲を前半でそぎ取り、2週連続の完全Vを達成した。

 今季は左手親指痛に加え、4月にタクシー乗車中の追突事故、さらに首痛など満身創痍(そうい)ながら出場22試合で6勝を挙げた。賞金ランキングは渋野を抜いて2位に浮上し、年間獲得賞金は2週前に今季最大の約3817万円差があった同1位の申ジエ(韓国)に約685万円差まで肉薄。東京五輪の代表争いに直結する世界ランキングも20位以内となることは確実となった。

 「賞金女王も五輪代表も両方取れるのがベスト。でも、今は女王の方かな。復帰戦(10月下旬の『マスターズGCレディース』)で予選落ちしたときは5%だと思った可能性が、今は30%くらいになった」

 この優勝で米ツアー来季出場資格も手にした。「行きたい気持ちだけなら70%。でも環境など全部を考えたら20%くらい」。登録締め切りは今月19日(日本時間)。世界ランキングの配分ポイントが高い米ツアーを選ぶか、日本に残るか。原則2枠の五輪代表争いは現在3番手。第一人者は悩ましい一週間を過ごすことになる。 (臼杵孝志)

■データBOX

 ◎…鈴木が2週連続の完全優勝。2015年のイ・ボミ(ニトリレディス→ゴルフ5レディス)、昨年の申ジエ(ゴルフ5レディス→日本女子プロ選手権)に次いでツアー史上3人目。

 ◎…鈴木の2週連続優勝は6月の「サントリーレディス」「ニチレイレディス」以来で、今季2度目。年間2度は15年のイ・ボミに続いてツアー史上2人目。

 ◎…年間6勝以上は鈴木がツアー8人目(11度目)。

■鈴木 愛(すずき・あい)

 1994(平成6)年5月9日生まれ、25歳。徳島・東みよし町出身。小学5年でゴルフを始める。倉吉北高卒業。2013年8月のプロテストに合格。14年の「日本女子プロ選手権」で初優勝を果たし、16年から4年連続で年間獲得賞金1億円を突破。17年に年間2勝で賞金女王。昨季は4勝で賞金ランキング3位。通算15勝。155センチ、55キロ。

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