しぶこ予選落ち…前日笑顔のバースデーから一転「ちょっと泣きそう」/国内女子

 伊藤園レディス第2日(16日、千葉・グレートアイランドC=6741ヤード、パー72)36位から出た「AIG全英女子オープン」覇者の渋野日向子(21)=RSK山陽放送=は72で回り、通算1アンダーで予選通過に1打届かなかった。予選落ちは3月の「アクサレディス」以来26試合ぶり。賞金女王争いからも後退した。65で回った賞金ランキング1位の申ジエ(31)=韓国=が通算10アンダーで首位に並び、同ランキング2位の鈴木愛(25)=セールスフォース=は1打差の3位につけた。

 世界を驚かせた全英制覇でも泣かなかった渋野の目に、涙がにじんだ。逆転での賞金女王が遠のく、まさかの予選落ち。涙腺は決壊寸前だった。

 「何を言っていいのか…。ちょっと泣きそう。すみません」

 序盤は同組のアマチュアの高校生2人に、大人のゴルフを見せつけた。ピン手前4メートルを沈めた4番(パー4)から3連続バーディー。快調にスコアを伸ばしたが、11番(パー4)に落とし穴が待っていた。

 フェアウエーからの2打目をグリーン左のラフにこぼすなどミスを重ね、3オン3パット。9月の「日本女子プロ選手権」第3ラウンド以来のダブルボギーに、「せっかく4つ(通算4アンダー)までいったのに情けない」と肩を落とした。

 最終18番(パー4)もグリーン右バンカーからの3打目を寄せきれず、ボギー。最後の最後に予選カットラインからこぼれ落ちた。前日15日は21歳の誕生日で、伊藤園らしい抹茶風味のケーキで祝われゴキゲンだったが、21歳の初戦は苦い結末となった。

 「残り3試合で予選落ちは一番やっちゃいけないこと。自分には(賞金女王は)ほど遠いと思った。賞金女王なんて自分の口から言ってはいけない。東京五輪もちょっと怪しくなったかな」

 女王の座を争う申ジエが首位に立ち、鈴木は3位に浮上。申ジエが優勝すれば、年間獲得の賞金差は約3156万円まで広がる。次戦の「大王製紙エリエールレディス」(21日開幕、愛媛・襟エールGC松山)にも戴冠の可能性が完全消滅する大ピンチだ。

 傷心のシンデレラは、「この悔しさを持って頑張りたい」。絞り出した残り2戦にかける思い。まだ白旗は上げない。 (臼杵孝志)

★ジエ、鈴木追うも

 残り2試合の優勝賞金は「大王製紙エリエールレディス」が1800万円、最終戦「LPGAツアー選手権リコー杯」が3000万円。申ジエが今回優勝すれば、渋野との差は約3156万円。渋野は次戦で賞金160万円の単独14位以内(予選通過者50人で計算)に入らなければ、申ジエが最終戦を欠場しても逆転が不可能となる。鈴木が今回優勝すれば、次戦の獲得賞金が約569万円差となった場合、最終戦で鈴木を逆転できなくなる。

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