高安、4連敗阻止!“婚約場所”に大関陥落ご免/九州場所

 大相撲九州場所7日目(16日、福岡国際センター、観衆=6986)自身3度目のかど番の大関高安(29)は土俵際からの逆襲で玉鷲(35)を突き倒し、連敗は3でストップ。3勝目を挙げた。一人横綱の白鵬(34)は平幕宝富士(32)をはたき込み、6勝目を挙げて単独首位を守った。小結朝乃山(25)、平幕佐田の海(32)、正代(28)、千代丸(28)、輝(25)の5人が2敗で白鵬を追う。

 腹の奥から噴き出す、マグマのような底力が大関を突き動かした。

 突き起こされて、押し込まれた高安の両足が俵にかかる。後がない。踏ん張りながら、グイと腰を入れた。右のおっつけで急場をしのぎ、体勢を立て直す。そこから玉鷲の胸を左、右腕で2発押し返す魂の反撃で豪快に突き倒した。

 「きょうは(自分)らしい相撲が取れた。内容がよかった」

 自身3度目のかど番となる今場所は大関になって15場所目。7日目までに4敗を喫するのは昇進後初めての屈辱の中、連敗を3で止めて3勝目を挙げた。

 高安といえば、立ち合う前のルーチンがあった。最後の塩を取りにいった際、力を入れた両腕をくの字に曲げ、花道の奥へ視線を向け、肩の筋肉を盛り上げて「フンッ!」と闘志をみなぎらせるポーズだ。

 ところが、今場所は初日からこの姿を見せていなかった。関係者には「今場所はやめようと思う」と漏らしていたが、この日は気合がほとばしり、このしぐさが自然と出た。7月の名古屋場所で左肘関節の靱帯(じんたい)を断裂し、その影響で9月の秋場所を全休。かど番に追い込まれる契機となった対戦相手が玉鷲だった。

 場所直前には演歌歌手、杜このみ(30)と婚約を発表。そのフィアンセは大みそかの「紅白歌合戦」初出場を目指していたが、14日に発表された出演者にその名はなかった。同日の自身のブログには「来年は、紅白歌合戦という夢の舞台に立てるよう頑張りますっ!!」と、明るく前向きにつづられていた。

 高安は「これをきっかけに。いい相撲が取れるように…」。一年納めの場所。大関には、土俵を締める責任がある。 (奥村展也)

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