しぶこ、逆転女王へ2位発進!17番ダボ「くそ野郎」でスイッチオン/国内女子

 大王製紙エリエールレディス第1日(21日、愛媛・エリエールGC松山=6580ヤード、パー72)「AIG全英女子オープン」覇者で賞金ランキング3位につける渋野日向子(21)=RSK山陽放送=は5アンダー67で回り、賞金ランキング2位の申ジエ(31)=韓国=らと並び2位と好発進した。ツアー1勝の森田遥(23)=フリー=が7アンダー65で単独首位。4週連続優勝の偉業に挑む賞金ランキング1位の鈴木愛(25)=セールスフォース=は1アンダー71で36位。

 死んだふりの渋野が逆襲開始だ。予選落ちした前週に“白旗”をあげた女王取り。この日もインスタートの17番(パー5)でダブルボギーを打った。そこから6バーディーの劇的蘇生(そせい)。久しぶりにしぶこスマイルが輝いた。

 「やっとですね。後半に盛り返したのは久しぶり。バウンスバックも取れた。気持ちいい? ですね~」

 17番はグリーン手前ラフからの4打目を4メートルもオーバーした。パーパットも4メートルオーバーして3パット。「もうやけくそだった」。心の中で叫んだ「くそ野郎」でスイッチが入った。18番(パー5)は残り115ヤードを50センチにピタリ。約1カ月ぶりとなるバウンスバック(ボギー以下の直後のホールでバーディー以上を奪う)が、後半の5バーディーにつながった。

 「先にみなみちゃんが決めたり、さくらちゃんが決めたり…。刺激になります」

 1998年度生まれの同学年、勝みなみと小祝さくらとのラウンドも“しぶこらしさ”を引き出した。渋野にとって6度目となる黄金世代同士のペアリング。前週の第2ラウンドは、高校生2人と同組で完敗の末に予選落ち。「怒ったりせず見本になるようにしないと、と思っていた。平常心と考えたら逆にいけないのかも」。同世代同士のラウンドは全て60台。“女子会トーク”でスコアを伸ばし続けた。

 自力での女王とりは消滅したが、今季4勝目を挙げれば女王争いはさらにヒートアップしてくる。首位と2打差の2位発進。お楽しみはこれからだ。 (臼杵孝志)

 ◆大会連覇を狙い、渋野と同組で6位発進の勝みなみ 「3人とも同い年なので本当に楽しくて、話が尽きない組だった。ご飯にいつ行くとか、何が好きとか話していましたね」

 ◆2位発進の賞金ランキング2位、申ジエ(韓国) 「ダブルボギー発進だったけど、逆にこれからどんないいことが起こるのかと楽しみにしていた」

 ◆首位発進の賞金ランキング61位、森田遥 「調子がようやく上がってきたのに今年最後の試合というのが悔しい。優勝? 失うものはないのでやるしかない」

 ◆プロ3戦目で6位につけた古江彩佳 「落ち着いてプレーできている。プロとして徐々に上がってきている状態」

★賞金女王の行方

 今季の残りは2試合。優勝賞金は「大王製紙エリエールレディス」が1800万円で、予選落ちのない最終戦「LPGAツアー選手権リコー杯」は3000万円。賞金ランキング3位の渋野と鈴木の差は2431万1351円で、渋野は2連勝しても鈴木が2試合とも2位になった場合は逆転できない。単純計算で渋野は今大会で鈴木との獲得賞金差が約569万円以内なら、最終戦まで女王の可能性が残る。

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