西日本豪雨を乗り越え五輪目指す 岡山で渋野選手会見

 今年8月の「AIG全英女子オープン」で日本勢として42年ぶりの海外メジャー制覇を果たした女子プロゴルファー、渋野日向子(しぶのひなこ)選手(21)が6日、地元・岡山に凱旋(がいせん)した。市役所や県庁での式典などに出席。県庁での「岡山県スポーツ特別顕賞」授賞式後の記者会見では、競技に真摯(しんし)に向き合い郷土を愛するアスリートの姿をうかがわせた。主な一問一答は以下の通り。

 ■久しぶりの地元

 --受賞の感想は

 「久しぶりに『すごいことをしたんだな』という実感がありました。全英で優勝してから、なかなか外に出る機会がなく、岡山の方とふれあうのは久しぶり。県庁に来た瞬間の人の多さにびっくりして、うれしいというか、恥ずかしいというか、そんな感じでした」

 --オフシーズンは

 「母のご飯が最近食べられなかったので、たくさん食べたい。高校の同級生とも会いたい。ゲームを全クリアしたいです」

 --ゲームというのは

 「ポケモンです」

 --岡山で行きたいところは

 「高校、中学校に、あいさつに行けたらいいなと思っています。蒜山(ひるぜん)高原とか行けたらいいな。ひるぜん焼きそばを食べたいです」

 ■この1年

 --今年はどんな年だった

 「最初はシードを目指して頑張っていたんですが、5月に国内メジャーに優勝して、名前が知られました。たくさんの人に応援していただける環境が、本当に素晴らしいことなんだと思います」

 --今年を漢字1文字で表すと

 「最終戦が終わってからも言ったんですけど『謎』です。なぜこんな結果が出せたのか分からない」

 --今年1年のベストパット、ベストショットは

 「7月のアネッサ(資生堂アネッサレディスオープン)の15番ホール、15メートルくらいのパットではないかと。ベストショットは難しい。思いつかないです」

 「残り4ホールで4打差。そこであの長いパットが入って、一緒に回ってた方がダブルボギーを打って1打差に。ゴルフは1ホールで何が起こるか分からないなと実感した一打でした」

 --以前苦手と言っていた「パット」が、今シーズンは光った

 「ゴルフは『パットイズマネー』で、パットが一番大事だと痛感した。プレッシャーをかける練習をずっとやって、バーディーの確率も増えた。本番のように練習していたのが良かったかなと思います」

 ■五輪に意欲

 --来年の意気込みと抱負を

 「東京オリンピックがある。現役時代に自国開催のオリンピックに出られるというチャンスはなかなかない。絶対につかみたいです」

 --東京五輪を意識し始めたのはいつ頃か

 「全英で優勝し、自分の世界ランキングを見たときですかね。(来年6月末時点での世界ランキングの)各国上位2人が出られるのは知っていたので。それまでまったく考えてなかったんですけど、全英がきっかけです。スポーツをしている以上、(五輪は)いつかは出たい」

 ■被災地への思い

 --西日本豪雨で被災した地域の人は「渋野さんの活躍で元気が出た」と言っている

 「皆さんに『元気を与えたい』とは言いましたが、そう言っていただくと、頑張ってよかった。これからも被災された方を勇気づけるために、もっと頑張りたい」

 --渋野さんにとって西日本豪雨は

 「昨年のプロテストの前の出来事で、何が起きたか分からなかった。家の前に出たら海になっていた。あのときのことを忘れたことはないです。試合に出るべきかも考えましたが、被災された方に『ゴルフで勇気づけてくれ』と言っていただけた。ゴルフを頑張り、元気づけることが、やるべきことなんだなと実感し、そこからプロテストに合格して、たくさんの人に喜んでもらえた。災害はいろんなものをなくしていくので、ないのが一番ですけど、いろいろなことを気づかせてくれた」

 --渋野さんにあこがれてゴルフを始める若い人がいる。

 「プロになりたいと思ったときから、小さい子の目標になりたいと思っていて、ちょっとは近づけたかなと思うとうれしい。ゴルフ人口も減ってきてて、小さい子供たちがスポーツを始めてくれたら私もすごくうれしいです」

 --勝負どころでのアドバイス

 「私のゴルフって攻めのゴルフが持ち味といいますか。どんなとこにピンが切られていても、まっすぐ狙っていきたい。その気持ちを忘れないでほしい」

 --岡山の人たちにメッセージを

 「岡山だけでなく日本中の皆さまが支えてくださったおかげで、全英でも優勝できた。岡山の誇りを胸に、これからも頑張っていきたい」

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