羽生、ピリピリ戦闘モード!仲間との再会楽しんだ前日の笑顔封印

 フィギュアスケート・全日本選手権第1日(19日、国立代々木競技場)世界選手権(来年3月、カナダ・モントリオール)代表選考会。開幕し、4年ぶりに出場する男子の羽生結弦(25)=ANA=は20日のショートプログラム(SP)に向けて公式練習を行った。シングルで最後の出場となる高橋大輔(33)=関大KFSC=も調整した。女子SPで初制覇を目指す紀平梨花(17)=関大KFSC=は、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)で着氷が乱れたが、73・98点で首位に立った。

 スイッチが入った。4年ぶりに帰ってきた日本一決定戦の舞台。羽生は深く一礼してリンクに入った。前日18日の開会式では、高橋や前回覇者の宇野昌磨(22)=トヨタ自動車、同学年の田中刑事(25)=倉敷芸術科学大大学院=らと久々に再会。「くだらない話をして、楽しかった」と終始笑顔だったが、この日は勝負師の顔になっていた。

 会場に姿を見せたときから戦闘モードだった。同組で公式練習を滑る宇野や田中がリンクに入る前に言葉を交わす横で、一人集中。自分と対話するように体を動かし、氷に立つ準備をした。

 18日の夕方に拠点とするカナダ・トロントから帰国して開会式に出席。開会式前の公式練習には参加しなかったため、この日が帰国後、初滑りとなった。11月末のグランプリ(GP)シリーズ第6戦、NHK杯(札幌)、12月上旬のGPファイナル(イタリア・トリノ)、今大会と試合が続く。最近2シーズンは右足首の負傷で、シーズン中に戦列を離れる時期があったため3連戦は久しぶり。そのため、疲労が残っており、フリーの演目「Origin」をかけた練習ではジャンプのミスが続いた。冒頭の4回転ループは着氷が乱れ、続く4回転サルコーは1回転になるなど、5本のジャンプでは珍しく全てミスが出た。

 しかし、そこから修正するのが絶対王者。曲かけ練習直後に、着ていたジャージーを脱いでギアをあげた。右手の人さし指を立て、くるくると回しながら成功をイメージ。ジャンプ練習を再開すると、ループ、サルコー、トーループの4回転3種類を計11本中10本着氷した。

 過去3年はインフルエンザや右足首の負傷で欠場した。20日に行われるSPの滑走時間は午後7時55分。この日の取材対応はなかったが、18日に「疲れていることは間違いないが、それを言い訳にしないような演技をしたい」と話した羽生。日本中が注目するなか、4年ぶり5度目の日本一の座をつかみ、強さを証明する。

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