紀平、首位発進!初女王へフリーで「4回転」決める/全日本フィギュア

 フィギュアスケート・全日本選手権第1日(19日、国立代々木競技場)女子SPで初制覇を目指す紀平梨花(17)=関大KFSC=は、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)で着氷が乱れたが、73・98点で首位に立った。

 好事魔多し。絶好調で臨んだ紀平に、まさかのミスが出た。冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)でバランスを崩し、両足着氷した。

 「すごい悔しいミス。調子が良くて、もっといけるはずだったのに…」

 事前の練習から好調だった今大会。試合直前の6分間練習でも「理由が思いつかないくらい調子が良かった」という。だが、第4組の1番滑走で、6分間練習が終わるとすぐに本番へ。「1分くらい残して、もっと落ち着いて順番を確認したり、こうなったらミスするということを考えておけばよかった」。気持ちの整理がつかないまま、演技を開始したことを反省した。

 トリプルアクセル以外はほぼ完ぺきな内容で、結果的に2位の宮原に3・87点差をつける1位。ただ、フリーで4回転サルコーを予定しているだけにリスクもある。「SPで点数を重ねておきたいと思っていた」。大差をつけておこうという思惑は外れた。

 トリプルアクセルを絶対的武器としたシニア1季目の昨季、グランプリ(GP)ファイナルを制した直後に迎えたこの大会は、SPでミスが続いて5位だったが、フリーで2位に浮上した。1年たち、複数の4回転ジャンプを駆使するロシア勢が台頭して、4回転なしに世界では勝てない状況になった。紀平自身も練習では4回転サルコーの成功率が上がっており、この大舞台でモノにするという決意は固い。

 「4回転入りの(フリーの)プログラムをいい状態で持ってこられたので、何とか合わせられるようにしたい。フリーで完ぺきな演技をして優勝できるように」

 新たな武器を決めての全日本初制覇に照準を合わせた。(只木信昭)

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ