圧巻、大歓声…羽生「プレッシャーは力」 4年ぶり全日本で貫禄

 フィギュアスケートの全日本選手権第2日は20日、東京・国立代々木競技場で行われ、男子ショートプログラム(SP)で4年ぶり出場の羽生結弦(ANA)が首位発進した。

 スタンディングオベーションでたたえる観客の大歓声を全身で浴びた。

 4年ぶりの全日本で、羽生が圧巻の演技を見せた。SPで非公認ながら自身が持つ世界歴代最高得点を上回る110・72点。本人も「おおむね満足している」と納得の表情を浮かべた。

 2位に終わった12月上旬のグランプリ(GP)ファイナルからジャンプの順番を入れ替えた。冒頭の4回転サルコー成功後、ファイナルで失敗した最後の4回転-3回転の2連続トーループを演技前半の2つ目で跳び、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を後半の最後に回した。

 後半のジャンプは基礎点が1・1倍になり、成功した場合には2連続ジャンプの方が上積みも大きい。しかし、羽生が「すごく意識した」と強調したのは、ジャンプそのものの出来栄え点(GOE)だった。

 SP曲「秋によせて」の音楽では、より質の高いジャンプを跳びやすいのがこの順番だったという。実際に2連続ジャンプのGOEは5点満点で4・34点。同じトーループでも「力強さより軽やかに」と曲調に合わせて繊細な調整を加えたジャンプを披露してみせた。

 4年ぶりの舞台に重圧を感じながらも「プレッシャーは力。緊張しながらも自信はあった」と貫禄をみせつけた25歳。22日のフリーで5度目の頂点に立ち、1年を締めくくる。(田中充)

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