羽生、SP世界最高で首位発進「失敗するという頭がなかった」/全日本フィギュア

 フィギュアスケート・全日本選手権第2日(19日、国立代々木競技場)世界選手権(来年3月、カナダ・モントリオール)代表選考会。男子ショートプログラム(SP)で4年ぶり出場の羽生結弦(25)=ANA=が、国際スケート連盟非公認ながら自身の世界最高を0・19点上回る110・72点で首位発進した。技の出来栄えを重視した構成に変えて高得点をたたき出し、久々の舞台で貫禄を示した。22日のフリー(午後9時3分滑走予定)で5度目の戴冠を狙う。

 いかに美しく舞うか。手負いの羽生は脳裏でイメージしていた。出来栄え重視の構成に変えたSPで110・72点。国際連盟非公認ながら、自身の世界歴代最高を0・19点上回った。首位発進を決めた会心の演技をかみしめるように、小さくうなずいた。

 「失敗するという頭がなかった。それくらい自信を持っていました」

 2016年はインフルエンザ、17年と18年はともに右足首の故障で欠場。出場は4年ぶりだった。最上段まで埋まった客席から巻き起こる万雷の拍手が、2季目でなじみ深い「秋によせて」の始まりを告げた。

 これまでと違ったのは、ジャンプの順番だ。得点が唯一、1・1倍になる最後の3本目に、4回転-3回転の連続トーループを跳んできたが、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)と入れ替えて、体力的に負担の少ない2本目に組み込んだ。ジャンプの合計基礎点は0・57点下がるが、意識したのは得点の上積みよりも精度。鮮やかに決めた連続技は、4・34点ものGOEを引き出す出来栄えだった。

 ネーサン・チェン(米国)に3連覇を許した2週間前のグランプリ(GP)ファイナルが契機だった。この連続技の失敗によるSPの出遅れが響いた。「割とへこんでて。またすぐ試合かっていう感覚でいた」。なかなか曲になじまない連続技の不安をぬぐえず、1週間前に構成の変更を決めた。振り付けには自らアレンジを加えたという。

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