宇野、復活ガッツ2位「ようやくいつもの自分に戻れた」

 フィギュアスケート・全日本選手権第2日(20日、国立代々木競技場)男子ショートプログラム(SP)が行われ、3連覇中の宇野昌磨(22)=トヨタ自動車=が105・71点で2位、シングルで最後の出場となる高橋大輔(33)=関大KFSC=は65・95点で14位。4年ぶり出場の羽生結弦(25)=ANA=が110・72点で首位発進した。ジュニア・グランプリ(GP)ファイナル覇者の佐藤駿(15)=埼玉栄高=が82・68点で3位。男子フリーは22日に実施される。

 強い宇野が戻ってきた。演目「グレート・スピリット」を演じ終えると、両手を突き上げ、氷上をジャンプして喜んだ。冒頭の4回転フリップを決めて勢いに乗ると、ほぼノーミスの演技で国際スケート連盟(ISU)非公認大会ながら、今季自己最高の105・71点をマーク。羽生に続く2位につけた。

 「今季で一番いい状態だった。ようやくいつもの自分に戻れた。どん底を経験して、いつもと違う考えを持つようになって練習が楽しくなった」

 2018年平昌冬季五輪銀メダリストは今季、5歳から指導を仰いできた山田満知子、樋口美穂子両コーチから離れ、コーチ不在でシーズンをスタートさせた。ところがGPシリーズ初戦のフランス杯では8位に終わり、たった一人で座った得点を待つ「キス・アンド・クライ」で涙を流した。自身2戦目のロシア杯でも4位に沈み、シニア転向5季目で初めてGPファイナル出場を逃した。

 どん底からはい上がった。フランス杯後に元世界選手権王者のステファン・ランビエル氏の指導を仰ぎ、徐々に復調した。「できる以上のことを望んでいた。自分に期待しすぎていた」と自分の立ち位置を見つめ直したことで、失敗を恐れず楽しくスケートに取り組めるようになった。

 「かけがえのない存在」と信頼するランビエル氏とコーチ契約を結ぶことが決まり、練習環境も落ち着いた。「あした、あさって、一つ一つ怠けずやるべきことをやって、失敗を引きずらないこと」。首位の羽生と5・01点差。自分自身との戦いから一歩踏み出した宇野。4連覇を目指し、22日のフリーで絶対王者の背中を追う。 (角かずみ)

★滑走順は

 22日に行われる男子フリーの滑走順抽選が行われ、SP首位の羽生は午後9時3分スタート予定の最終24番、2位の宇野は23番、3位の佐藤は22番。SP14位の高橋は、第2グループ最終の12番滑走に決まった。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ