高橋大輔「哉中ちゃんにしごいてもらいたい」アイスダンスに転向/フィギュア

 フィギュアスケート・全日本選手権 最終日(22日、国立代々木競技場)来年からアイスダンスに転向する男子ショートプログラム14位の高橋大輔(関大KFSC)は、フリーは138・36点で合計204・31点。シングルのラストダンスを終えた。

 やまない「大ちゃん」コールが全身を包む。シングル最後の4分。熱演を終えて大きく口を開けた高橋が、満場の四方八方に深々と頭を下げた。

 「最後にふがいない演技をして申し訳ないです。シングルが最後というのは自分の中で大きくなかったけど(演技後の)あの拍手でシングルは引退なんだなって思いました」

 自己ワーストのSP14位から巻き返しを期したフリー。ジャンプは着氷の乱れや転倒が重なった。「シングルで戦うのは無理だなって改めて感じた。ジャンプがきつくて…」。それでも、見せ場のステップでは力強く銀盤を駆け、観客の手拍子を誘った。

 得点を待つキス・アンド・クライで、長光歌子コーチに花束を手渡した。「コーチがいなければ今の自分はない。感謝の気持ちがすごいあるけど、それを演技で返せなかった。カッコよく決められないのが僕らしいのかな」

 2010年バンクーバー五輪では、日本男子シングルで史上初の銅メダルを獲得。男子の人気を確立した第一人者は「全日本は男子が終わって女子を見るのが楽しみで。こんな時代が来るとは始めた頃は考えられなかった。(若手には)『もっと盛り上げてくれよ』って思います」と素直に言葉を紡いだ。

 来年1月からアイスダンスに転向し、18年平昌五輪代表の村元哉中とカップルを組む。

 「(全日本は)絶対戻ってこないとやばい。次は1人じゃない。わがままも言えない。哉中ちゃんにしごいてもらいたい」。スケート人生の次なる一歩を踏み出す33歳は、演技後の問答を終えると、報道陣に拍手で送り出された。

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