【SPORTS BAR】渋野日向子&石川遼 日の丸背負い世界で戦う姿に日本中が“ワンチーム”に

 師走…。今年、スポーツ界は盛り上がった。ラグビーW杯でJAPANが初のベスト8入り。「ワンチーム」は今年の流行語大賞になった。“日の丸案件”は日本人の心を揺さぶる。

 ゴルフ界も“日の丸”だった。女子の渋野日向子が8月「全英女子オープン」で優勝。日本人としては樋口久子さん(現日本女子プロ協会顧問)以来、42年ぶりのメジャー制覇。世界中にニッポンの力を見せた。日本中が“ワンチーム”になって歓喜した。

 昨年“賞金ゼロ円・しぶこ”が、今年は全英Vに国内4勝。賞金総額は軽く2億円を超えた。副賞でもらった車はベンツ2台、ジャガー、BMWにスバルの5台…。何とも羨ましいが、その強さに誰もが魅了された。

 「来年1年、英語の勉強とか遠征スタッフの問題もクリアして、挑戦します」。すでに射程内の東京五輪出場に加え、米の予選会を経て、2021年から本格的に米ツアー参戦するつもりだ。

 そういえば…。男子の石川遼も海外再進出の準備は整った。今季3勝、最新世界ランキングで松山英樹(31位)、今平周吾(32位)に続き日本人3位の81位。五輪出場枠は各国上位2人で「ギリギリだが、狙えるところにいる」と意欲を示し、さらに「ランク80位前後だと海外からの招待もある。オファーには積極的に応じるつもりです」。

 米ツアー撤退の原因となった腰痛も、今や癒えた。ここ2年間、時間をかけて体の“再生”、腰に負担がかからぬ打法を試みるだけでなく同時に体の内部から鍛えるトレーニングを徹底した。

 「全く痛みもなく、楽にクラブが振れる」

 ヘッドスピードも春先の(秒速)51メートルから秋口には53メートル。今季、ドライバーの平均飛距離は300・92ヤード。プロになって初の300ヤード超えだ。

 目下“米仕様”のドライバーを試打中だ。ロフト角7度…。普通ならボールが上がらない難しいスペックのクラブだが、「ヘッドスピードが上がって、スピン量の少ないクラブヘッドと合わせたら、グンと飛距離も出るようになった」。

 10月、米ツアーとの共催「ZOZOチャンピオンシップ」(千葉)でかつての米ツアー仲間、T・ウッズ、R・マキロイらに再会。「みんな覚えていてくれた。また“あそこ”に戻りたい」とひそかに誓った。

 しぶこと遼。日の丸を背負って世界の最高峰で戦いたい…という思いは誰も止められない。そんなアスリートの姿に、われわれも勇気と元気をもらえる。楽しみである。(産経新聞特別記者・清水満)

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