ヤクルト・山田哲が球団初大台5億円!複数年提示も固辞、来季国内FA権取得で「選択肢は増える」

 ヤクルト・山田哲人内野手(27)がクリスマスイブの24日、東京・北青山の球団事務所で契約更改交渉に臨み、球団史上最高額となる7000万円増の来季年俸5億円でサインした。順調にいけば来年6月に国内フリーエージェント(FA)権を取得する二塁手は、球団に複数年契約を打診されたが、「選択肢は増える」と単年契約を選択。2020年に向け、東京五輪の金メダル、ヤクルトの優勝、自身4度目のトリプルスリー(同一シーズン打率3割、30本塁打、30盗塁)達成を宣言した。

 クリスマスイブに球団史上初の5億円プレーヤーが誕生した。だが、山田哲の表情は引き締まったまま。真剣なまなざしで、早ければ来年6月に取得条件を満たす国内FA権について、初めて言及した。

 「いろんな意味で、幅も広がる。宣言するかもしれないし、しないかもしれない。それは決めていないけれど、選択肢としては増えると思う」

 2002年に4億5000万円だったロベルト・ペタジーニを上回る、球団最高年俸の5億円。現役内野手でも巨人・坂本、楽天・浅村に並ぶ最高額となった。国内FA権や、21年にも取得する海外FA権を見据えて、球団からは複数年契約を提示された。

 だが、「FA権を取得するまでは、単年契約でやるというのは自分の中で決めていた」と固辞。単年契約を選択し、権利の行使についても否定しなかった。

 今季は最下位に沈んだチームで奮闘し、プロ野球史上初となる4度目の「サーティー・サーティー(同一シーズン30本塁打、30盗塁)」を達成。142試合に出場し、打率・271、35本塁打、98打点、33盗塁をマークした。

 今オフは、DeNA・筒香や広島・菊池涼ら日本代表で一緒に戦ったメンバーがポスティングシステムを利用して米大リーグに挑戦しているが、自身のメジャー挑戦については「そこについては、想像にお任せします」と明言を避けた。

 来季でプロ10年目。イブに3つの誓いを立てた。「一番の目標は優勝です。個人としてもトリプルスリーは達成したいですし、打率、本塁打、盗塁…。すべて数字で今まで以上のものを出したい」と言い切った。

 今秋の国際大会「プレミア12」では韓国と対戦した決勝で逆転3ランを放つなど、初優勝に貢献した。来夏の東京五輪には「1つのモチベーションとして頑張りたい。どんな場面であろうと、サブであろうと、レギュラーであろうと任されたところでしっかり仕事がしたいと思っている」。悲願の金メダル獲得に、強い覚悟を示した。

 約1時間の交渉で球団からは「青木と一緒にチームを引っ張っていってほしい」と言葉をかけられた。5年ぶりのリーグV、4度目のトリプルスリー、そして、東京五輪の金メダルへ-。大きな節目を迎える2020年は、山田哲にとって、重要な1年となる。 (横山尚杜)

■山田 哲人(やまだ・てつと)

 1992(平成4)年7月16日生まれ、27歳。兵庫県出身。大阪・履正社高で3年夏に甲子園出場(3回戦敗退)。2011年ドラフト1位でヤクルト入団。14年に日本選手右打者のシーズン新記録となる193安打。15年は史上初めて本塁打王と盗塁王を同時獲得。15、16、18年に打率3割、30本塁打、30盗塁のトリプルスリーを記録した。15、19年プレミア12、17年WBC日本代表。180センチ、76キロ。右投げ右打ち。独身。来季年俸5億円。背番号1。

■データBOX

 日本選手の日本球界最高年俸は6億5000万円で、2004、05年の佐々木主浩(横浜)と19、20年の菅野智之(巨人)の両投手。野手では02年の松井秀喜(巨人)の6億1000万円が最高額。外国人選手では03、04年のペタジーニ(巨人)が7億2000万円だった。なお、今季までの米大リーグ最高年俸は米サイト「ベースボール・リファレンス」によると、19年のマックス・シャーザー(ナショナルズ)で4214万3000ドル(約45億9000万円、オプションで得た金額を含む)。

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