「芝は完璧」「ベンチも快適」選手の評価は上々 ~新たな国立競技場で初の公式戦(5)~

 2020年が幕を開けた1日、サッカー界では2大会ぶりの元日開催となる天皇杯決勝が行われた。神戸と鹿島の顔合わせとなった頂上決戦の舞台は、完成間もない東京五輪・パラリンピックのメインスタジアム、国立競技場だ。最初の公式戦に足を運び、さまざまな視点から、新たに生まれ変わったスポーツの聖地をリポートする。

 歴史的な一戦は神戸の勝利で終わった。試合後、両チームの選手や協会幹部の反応は、おおむね好評だった。

 神戸のDFで元日本代表の酒井高徳は「ピッチも思ったより広く感じた。歴史に名を刻めるのはうれしい」と笑顔。鹿島MFで元日本代表の永木亮太は「雰囲気が抜群で、ボルテージが上がった」とスタジアムを埋め尽くしたサポーターに感謝しつつ、「芝も完璧で申し分ない。だからこそ勝ちたかった」と話した。

 鹿島DFで元日本代表の内田篤人はこの日出番がなかったものの、木がふんだんに使われたロッカールームに感銘を受けた様子。「暖房が入っていないと聞いていたけど、入っていた。(ピッチわきの)ベンチにも入っていて、快適だった」とうなずいた。

 試合を視察した日本代表の森保一監督は「声が響くし臨場感がある。屋根が周囲を覆っているので、音の反響がピッチに降りて選手が持っている力以上のものを引き出してもらえると感じた」と感想を語った。東京五輪で森保監督が指揮する男子は国立競技場を使用しないが、「国立はいろんな歴史を積み重ねてきた。その歴史をつないでいけたら」と新たな“聖地”への思いを語った。

 国立競技場をめぐっては政府が東京五輪・パラリンピック後に球技専用とする方針を一度は決めたものの、具体化が難航している。7シーズンにわたりドイツでプレーした内田は「(所属した)シャルケも65000人入るが、それを専用スタジアムでやっている。やっぱり球技専用にしてほしい」と訴えた。

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