スペシャルインタビュー・上野由岐子 金メダルは目標の1つに過ぎない 「若手へ“伝えていく”のが軸」

 【Road to TOKYO2020】ソフトボール 7/22-28

 野球と同じく、3大会ぶりに五輪の正式種目として復活する女子ソフトボール。2008年北京大会金メダルの立役者、上野由岐子投手(37)=ビックカメラ高崎=も出場する見込みだ。後輩たちに豊富な経験を伝える日々の中で、近づいてきた大舞台。女子ソフトボール界のレジェンドは今、何を思うのか。(聞き手・山戸英州)

 --ここまでモチベーション維持が大変だった

 「ずっと考えていたのは、どう五輪種目に戻すかということ。後はただただ、競技を楽しんでいたという感じですかね。あんまり個人的な目標は立てていなかったですし、金メダルも目標のひとつに過ぎない。ずっと若い選手に“伝えていく”ことを軸に、ソフトボールと向き合いました」

 --年齢を考えると、最後の五輪の可能性も。その中で自国開催となる

 「初めての経験で想像がつかない。たくさんのよさもある半面、マイナスもある。自分たちがどう力に変えていけるのかを想定して、(本番を)迎えないといけない」

 --次世代に引き継ぐ点でも意義は大きい

 「今後の競技発展にもつながる重要な大会。金を取った北京五輪後もそうでしたが、東京五輪を機に、ソフトボールを始める子供たちが増えてくれることを切に願っています。その点、結果は大事だなと思います」

引退は「動けなくなったら」

 --自身はボロボロになるまで現役を続けたい

 「どちからといえば、投げられるだけ投げたいですし、動けなくなったら終わりかなという感覚です。余力を残して(引退)、というのはあんまり考えていないですね」

 --東京五輪後の去就

 「別にそこで終わりとは思っていないですよ。でも、もうやれないと思うかもしれないですし。そのときの自分の気持ち、感情を大事にしたい。自分の中で決めつけて五輪を迎えたくない」

 --五輪後にやってみたいことは

 「実は前からスカイダイビングをやりたいと思っていまして。一応、現役中は周りにケガ防止の観点から、『やらないで』と強く止められているんですけど。その点でいえば、現役引退の日をず~っと待ってるんですけどね(笑)。高いところ? 大丈夫ですね!!」

 ■上野由岐子(うえの・ゆきこ) 1982年7月22日、福岡市出身。九州女子高(現福岡大附属若葉高)から日立高崎(現ビックカメラ高崎)入り。日本リーグMVP8回など受賞歴多数。2004年アテネ、08年北京の両五輪でエースとして銅、金メダル獲得。今年9月8日のリーグ戦で、上野を「憧れ」と慕う女子ゴルフの渋野日向子が見守る中、自身15回目のノーヒットノーランを達成した。

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