U-23森保ジャパン黒星“悔”幕…サウジに不覚、本大会へ不安

 サッカー・U-23アジア選手権(9日、日本1-2サウジアラビア、パトゥムターニー)1次リーグ第1戦が行われ、B組の日本はサウジアラビアに1-2で敗れた。後半立ち上がりに先制点を献上。MF食野(めしの)亮太郎(21)=ハーツ=のゴールで一度は追い付いたが、終盤にPKで失点した。大会は東京五輪予選を兼ねて行われ、開催国枠での五輪出場が決まっている日本は国内組主体の編成で強化を図る。同組のもう1試合はカタールとシリアが2-2で引き分けた。

 重苦しい東京五輪イヤーのスタートだ。試合終了の笛を聞いた日本イレブンは、その場に座り込んだ。気温31度、蒸し暑さで汗がまとわりついたユニホームが、ダメージを倍増させた。

 「難しい試合になると思っていた。連係ミスで痛い敗戦となった」

 森保監督が悔しさを押し殺した。1-1の後半40分にDF古賀からDF岡崎へのバックパスが大きく乱れ、相手FWに拾われた。GK大迫が1対1のピンチを迎えると、岡崎が後ろから倒して主審はPKの判定。ビデオ判定でも覆らず、万事休すだ。

 既に開催国枠での東京五輪出場が決まっている日本。アジア諸国との真剣勝負で強化を図り、目標の金メダル獲得へ弾みをつけたかったが、痛恨の黒星発進となった。

 サウジアラビアが放ったシュートをGK大迫が幾度も好セーブで救ったものの、後半3分にゴール前に進入した相手にDF陣が体を寄せきれず、先制ゴールを許した。球際の弱さは致命的だ。

 今大会は国内組中心で臨んでいる。五輪メンバー18人の狭き門へ、アピールの機会だったが、同11分に同点ゴールを決めたのは、ただ一人、海外組として参加しているMF食野だった。右足でネットを揺らすと、雄たけびをあげた。日本の五輪イヤー1号で気を吐いたが、まさかのミスで波に乗れなかった。

 次は12日のシリア戦。連敗すれば1次リーグ敗退が決定する。「最善の準備をしたい。球際から相手を崩していきたい」と森保監督。タイまで駆け付けたサポーターの日本コールに気持ちを奮い立たせた。 (山下幸志朗)

 ◆MF食野 「最低でも勝ち点1を取りたかった。ショックは大きいが、次もどんどんシュートを打っていきたい」

 ◆GK大迫 「2失点してしまった。GKとしてゼロで抑えるのが大事。次戦はチーム一丸となって完封で勝利したい」

■データBOX

 ◎…原則23歳以下の大会となった1996年アトランタ五輪以降、五輪イヤー1号を決めた選手は6大会中、5人が五輪本番のメンバー入りを果たしている。2008年北京五輪イヤーのFW山崎亮平(現J1柏)のみ落選となった。

■U-23アジア選手権

 2013年から行われる23歳以下の代表チームの大会。16年カタール大会以降は2年に1度の開催。日本は13年と18年大会は五輪を見据えてU-21代表チームで参加した。16年リオデジャネイロ五輪予選を兼ねた16年大会にはU-23代表で臨み優勝。今大会は東京五輪予選を兼ねており、開催国枠の日本を除く上位3カ国が五輪本戦への切符を得る。

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