羽生が伝説のSP「バラード第1番」を披露 五輪以来も「感覚はよかった」

 フィギュアスケートの四大陸選手権が6日、ソウルで開幕するのに先立ち、5日は男女の公式練習などが行われ、大会初制覇を狙う男子の羽生結弦(ANA)が会場リンクで初練習を行った。

 慣れ親しんだピアノの旋律がリンクに響いた。平昌五輪で2連覇を果たしたときのSPで演じたショパンの「バラード第1番」を滑った羽生の公式練習は、ほぼ完璧だった。

 冒頭で4回転サルコーを決めると、4回転-3回転の2連続トーループ、3回転半もきれいに跳んだ。場内は歓声に包まれ、羽生自身も「感覚はよかった」と納得の滑りだった。

 平昌五輪後の2シーズンはSP、フリーとも憧れのスケーターの曲を取り入れた。ただ、昨年12月のグランプリ(GP)ファイナル、年末の全日本選手権はいずれも2位。「僕のスケートじゃないのかな」と年明けに曲の変更を決断した。

 「バラード第1番」を公式戦で演じれば平昌五輪以来となる。練習後は「すごく緊張したのと同時に、改めてこのプログラムを滑る覚悟をさせられた」と打ち明けた。

 SP曲もフリーの映画「陰陽師(おんみょうじ)」の曲を使う「SEIMEI」も、ファンならずとも五輪2連覇の名演技として記憶に刻まれている。だからこそ、もう一度、この2曲を滑るには「覚悟」が必要だった。

 「本当は伝説として語り継がれるような記録を持ってしまっている子(曲)なので、できれば寝かせてあげたかった」との葛藤の末に、「もう少しだけ力を借りてもいいかなって思った」。よみがえる伝説のプログラムで2020年の初陣を飾る。(田中充)

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