岡田、V6で五輪代表決定!国内敵なし、競歩の女王さらなる高みへ 日本選手権競歩20キロ

 陸上・日本選手権20キロ競歩(16日、神戸市六甲アイランド甲南大西側コース)東京五輪代表選考会を兼ねて行われ、女子は日本記録保持者の岡田久美子(28)=ビックカメラ=が1時間29分56秒で6連覇を果たし、2大会連続の五輪代表に決まった。男子は世界王者で既に代表に内定している山西利和(24)=愛知製鋼=が1時間17分36秒で初優勝。6連覇を狙った高橋英輝(27)=富士通=は3位だった。

 第一人者としてのプライドがにじむ。6連覇で2大会連続の五輪切符をつかんでも、笑顔は控えめだ。歩き終えたコースに一礼した岡田の胸中で、安堵(あんど)と後悔が交錯していた。

 「よかったなと。欲を言えば日本新記録で代表になりたかった」

 日本記録保持者に敵は見当たらない。号砲直後から一人旅となった。降っては止んだ雨。むしろ天候に気を取られ、体温調整に苦心したという。それでも2位とは3分超の大差。貫禄たっぷりの独歩だった。

 もっとできる-。9日にNHKで放送されたドキュメンタリーを見て気づかされた。競歩が題材で物語の舞台は南米エクアドル。標高2500メートルのクエンカには世界的に珍しい競歩学校がある。かつて五輪の金メダリストもいた同国だが、10年以上も表彰台から遠ざかる。復権に向けて国を挙げて強化し、恵まれない環境の中で努力する選手の姿に胸打たれた。

 「日本の女子の環境はそれに比べたら良いはずなのに、まだまだ甘い」。日本は昨秋の世界選手権で男女合わせて2つの金メダルに3つの入賞。いわば競歩大国で、各国に追われる立場にある。東京五輪でも金メダルが期待される男子と比べれば女子の存在感は劣る。「(女子も)もっと頑張ってほしい」。責任感の強い28歳は自戒の念も込める。

 5月の世界競歩チーム選手権(ベラルーシ)を五輪の前哨戦と位置づけた。「メラメラきている。1回ぶちかましてやりたい。自分が結果を残し続けることが大事」。目指すは夏の札幌の表彰台。女王の心は燃えている。(鈴木智紘)

■岡田 久美子(おかだ・くみこ)

 1991年(平成3年)10月17日生まれ、28歳。埼玉・上尾市出身。埼玉・熊谷女子高から立大に進みビックカメラ所属。2016年リオデジャネイロ五輪代表。昨年は5000メートル、1万メートル、20キロで日本新記録を樹立。世界選手権は20キロで6位入賞。158センチ、47キロ。

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