5枚の交代枠をどう生かす? 公式戦で使いこなす難しさ サッカーコラム

 無論、レギュレーションは変更されたが、5枚のカードを切らずに終わった試合もいくつかある。そのひとつが3-3に終わったJ2の甲府-新潟で、新潟のアルベルト監督は2枚の交代枠を残している。「(選手交代は)試合展開で決める。コンディションや戦術に応じて、必要ならより多くの選手を交代する。今日は5枠を使うには至らなかった」(アルベルト監督)という理由からだった。

 たとえば、5枚の交代枠をすべてフィールドプレーヤーに使うと、半数が入れ替わることになる。フレッシュな足を持つ選手を投入できるというメリットはあるが、チーム全体のバランスなどを考えるとたしかに難しい判断になる。僅差の攻防になればなるほど、長いシーズンを見据えた余裕ある交代などはできなくなってくる。

 疲労した選手を休ませ、より多くの選手に出場機会を与えるという意味では、交代枠の増加は間違いなくプラスに働く。ただ、緊迫した試合展開のなかで、フィールドプレーヤーを次々に交代するのは勇気がいる。ハーフタイムを除いて3回以内の交代しか認められていないので、5枚を代えるなら必然としてどこかで2枚替えしなければならない。

 確実に選択肢は広がったが、いざ公式戦で使いこなすとなると難しい一面がある。交代枠の増加を受けて、各監督がどのような選択をみせるのか? レギュレーション変更によって、ひとつ楽しみが増えたといえる。(フリーランスライター・飯塚健司)

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