中日・梅津 ドローで白星逃すも10回完封の快投

 中日は2日、ヤクルト9回戦(ナゴヤドーム)を延長十回、0-0で引き分けた。先発した梅津晃大投手(23)は10回5安打で完封した。

 「十回を投げ切ったというよりも、勝てなかったのがすごく悔しいという気持ちが強い。テンポよく、しっかりとアウトを重ねることができたので、投球に関しては前回よりも力になれたとは思う」

 序盤から150キロ超の直球を力強く投げ込み、低めへのフォークボールも安定していた。三回まではパーフェクト投球。四回は一死から連打を浴びて一、三塁をピンチを迎えたが、4番・村上を内角高めへの144キロ直球で遊ゴロ併殺打に仕留めた。

 「そのまま自分で勝ちたいし、負けるなら自分で負けたい。この試合のマウンドを譲りたくないという気持ちが強かった」

 プロではこれまでの自己最長が七回途中だが、終盤には投げ続ける意欲を阿波野投手コーチや与田監督にも伝え、八回以降もマウンドに立ち続けた。十回のマウンドは野球人生で初という右腕。それでも球威は落ちるどころか威力十分。2死で代打・川端を遊ゴロに抑えてチームの敗戦の可能性を消滅させると、グラブを数度たたき、仕事の完遂をよろこんだ。

 指揮官は「球数が九回を投げ終わって114球。本人もまだまだいけるということでしたし、ボール自体も勢いが極端に衰えたことも感じなかった。梅津の気迫と、体調的なことも問題ないだろうということで投げてもらいました」と完投させた理由を説明。その期待にもしっかりと応えた。

 この3連戦は初戦で大野雄が完投し、前日1日は勝野も8回1失点でともに今季初白星をつかんだ。その姿に梅津自身も刺激を受け「逃げずに真っ向勝負しよう」とマウンドに上がっていた。

 ここまでの戦いでは先発陣がなかなか長いイニングを投げられず、大野雄が完投するまで先発投手が八回のマウンドに上がった回数はゼロだった。それが一転、救援陣への負担がかかっていた中で、3日間で登板したリリーバーはR・マルティネスの1イニングのみ。梅雨が明けて暑さも厳しくなっていく中、あさって4日からは今季初の9連戦。救援陣がフル稼働を覚悟する上で、梅津がもたらした“休養日”は大きな意味を持つ。

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