上海で慰安婦像設置 中国が日韓合意に対抗、韓国勢の引き戻し狙う?

 上海師範大学で開かれたのは、「戦争の記憶と人類の平和」と題する国際会議だった。しかし参加者らは、「慰安婦とは旧日本軍による奴隷制度だった」などと指摘。ユネスコへの慰安婦資料の登録をめざす方針が冒頭で紹介されると、会場にいた海外からの関係者らも総立ちとなって拍手や歓声を上げるなど、さながら「総決起大会」の様相さえ呈していた。

 元慰安婦だと主張する88歳の韓国女性は「昨年末の日韓合意により私は韓国では“異邦人”扱いだが、中国に来て自由になった」とポーズを交えて力説。会場から大きな拍手が湧いた。

 中国は2012年ごろから韓国側と慰安婦問題での共闘を模索し始め、14年2月に同大学で行われた中韓合同の会議では、ユネスコへの記憶遺産申請を共同で行う方向で合意していた。

 一方で、日韓合意を受けて韓国側の動きに制限が加えられたため、共闘姿勢を示すために、「少女像」や「博物館」の設置などを通じて韓国勢の引き戻しを狙ったものとみられる。

 同大学によると、慰安婦だったという中国人女性は19人生存しているという。

  (上海 河崎真澄)

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