出ばなくじかれた“ステルス巨艦” パナマ運河でエンジン故障

 “ピラミッド型”の船体が特徴的な10月に就役した米海軍の最新鋭ステルス駆逐艦「ズムワルト」が、母港となる西海岸サンディエゴに向かう途中、パナマ運河でエンジン故障していたことがわかった。米メディアが伝えた。軍事拡張を進める中国にらんでアジアでの運用が想定されているが、太平洋を前にして出ばなをくじかれた格好だ。

 AP通信などによると、米海軍は22日、ズムワルトがパナマ運河で停止したと発表した。電気モーターと推進軸の結節点で浸水がみられたという。ズムワルトは、ガスタービンで発電した電力でスクリューを回して推進力を得る仕組み。

 ズムワルトは近くの港に曳航され、修理には最長10日ほどの要する見込みという。米海軍は今後のスケジュールには問題ないとしている。

 全長約180メートルのズムワルトは、高度なステルス性能を発揮するため、アンテナや主砲を内部に格納し敵レーダーに探知されにくい特異な形状。44億ドル以上の巨費をかけ、メーン州の造船所で建造されていた。

 ハリス米太平洋軍司令官は2月、下院軍事委員会の公聴会で、南シナ海で軍事拠点化をすすめる中国への対抗策としてズムワルトが有効だと証言している。

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