ティラーソン国務長官「慰安婦合意守れ」 米が韓国に猛プレッシャー、北へも圧力強化

 慰安婦問題をめぐる日韓合意を守ろうとしない韓国に、ドナルド・トランプ米政権がキレた。レックス・ティラーソン国務長官が16日、岸田文雄外相との共同記者会見で、「米国は合意を支持する立場だ」と明言したのだ。大統領選を控える韓国では、合意に反対する極左候補が台頭している。ティラーソン氏の「日本支持」は極左勢力への強烈な牽制(けんせい)にほかならない。

 ソウルの日本大使館前の慰安婦像に加え、昨年末には釜山の日本総領事館前に慰安婦像が新設されたが、韓国政府は放置し続けている。

 そうした中、韓国では日韓合意を結んだ朴槿恵(パク・クネ)前大統領が10日に罷免された。5月に行われる大統領選では、最大野党「共に民主党」の前代表で、日韓合意について見直しの立場を取る文在寅(ムン・ジェイン)氏が優勢となっている。

 16日の会見で、岸田氏は「韓国大統領選後の新政権に対しても合意の実施を働きかけたい」と説明したが、ティラーソン氏の支持は、文氏に対する強烈な圧力となることは間違いない。

 一方、ティラーソン氏は北朝鮮に対し、「あらゆる選択肢がテーブルの上に乗っている」と述べ、軍事オプションも含めた強硬姿勢を改めて打ち出した。その言葉を裏付けるように、米軍の戦略爆撃機「B1」2機が15日午後、韓国領空を飛行したと、聯合ニュースが16日に軍関係者の話として報じた。

 韓国紙、中央日報(日本語版)によると、在韓米軍が最近、韓国で北朝鮮の地下坑道を掃討する訓練を実施した。在韓米軍関係者は「有事の際、北の大量破壊兵器施設を破壊する状況への対応」と説明し、軍の一部では在韓米軍が有事の際、地下施設の北朝鮮軍首脳部を除去するシナリオも想定しているとみているという。

 米の「叱責」は韓国に届くのか。

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