台湾・国民党が1400億円分の“資産”発見 換金は認められず

 【台北=田中靖人】台湾の野党、中国国民党はこのほど、1947年に中華民国政府が発行した債券約385億台湾元(約1400億円)分を発見したと公表した。現在は法律で換金が認められていないが、資産として申告する。「世界一の金持ち政党」と呼ばれた往事をしのばせる事例だ。

 債券は国共内戦で悪化した財政を補填するために発行したもので、国民党政権が49年に台湾に移った後、銀行に保管を委託。89年に党が社団法人登記した際に記載はあるものの、行方が分からなくなっていた。銀行に68箱に分け保管されているのを最近、発見したという。同党の2015年末の公表資産は166億台湾元で、その2倍以上の“資産”があったことになる。

 この債券は1993年の法律で、中台の「統一前の処理を認めない」とされ、換金できない。ただ、国民党は「党の資産全てが台湾で不当に取得したものではない」と主張。民主進歩党の蔡英文政権が進める国民党の資産解体に反論する材料として活用する思惑だ。

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