金正男氏殺害 東南アジアの北朝鮮拉致被害者に光あたるか マレーシア期待

 【シンガポール=吉村英輝】北朝鮮の金正男氏殺害事件を受け、対北朝鮮外交の見直しを迫られているマレーシア政府が、拉致問題にも関心を向けるのではないかとの期待が、関係者の間で高まっている。マレーシア国営のベルナマ通信は20日までに、事件が約40年前に起きたマレーシア人らへの「拉致疑惑」に「再び光を当てた」とする記事を配信した。

 記事は「(今回の殺害事件と拉致疑惑の双方に)北朝鮮の工作員が背後にいるとみられ、最高指導者からの指示によるとされるという、不思議な共通点を共有している」と指摘した。

 拉致疑惑とは1978年8月、自称「日本人」の男2人が派遣会社を通じ、シンガポール沖合での船上パーティーに当時19~22歳のマレーシア人女性4人とシンガポール人女性(24)の派遣を依頼し、派遣された女性らが船ごと行方不明になったされるもの。

 日本人拉致被害者の曽我ひとみさんの夫、ジェンキンスさんが2005年、行方不明の5人のうちマレーシア人女性1人の写真について「1980~81年にかけ目撃した、平壌の遊園地の売店で働いていた女性と似ている」と証言したことで、拉致被害の可能性も出てきた。

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