トランプ政権 FBI長官、露の米大統領選干渉で捜査認める オバマ氏「盗聴」疑惑「情報ない」

 【ワシントン=黒瀬悦成】コミー米連邦捜査局(FBI)長官は20日、ロシアが米大統領選に干渉した疑惑や当時のトランプ陣営と露政府とのつながりなどついて、下院情報特別委員会の公聴会で証言した。

 コミー氏は、露政府が共和党のトランプ氏を勝たせるため、民主党のクリントン候補に不利な情報を同党陣営へのハッキングで入手し暴露したとされる問題にトランプ陣営が加担したかどうかについて、FBIが捜査を進めていることを初めて公式に確認した。ただ、詳細については「公開の公聴会では明かせない」とした。トランプ氏および側近は一連の疑惑を完全否定している。

 米紙ニューヨーク・タイムズなどによると上院情報委員会は、昨年の民主党全国委員会に対するハッキングの実行犯と名乗り出たハッカー「グッチファー2・0」と、トランプ氏の政治顧問を務めたロジャー・ストーン氏が連絡を取っていたとして、同氏に対し問題のハッカーに関する記録を保全するよう要請した。米情報機関は同ハッカーについて、露軍情報機関の関係者との見方を強めている。

 一方、コミー氏は、トランプ大統領が「オバマ前大統領が大統領選の期間中、通話を盗聴していた」とツイッターで主張した問題で、「FBIも司法省も(トランプ氏の)ツイートを裏付ける情報を一切持ち合わせていない」と述べた。司法当局が「盗聴」の主張を正式に否定したことで、トランプ氏が苦しい立場に追い込まれるのは確実だ。コミー氏は「盗聴には裁判所の許可が必要で、大統領が直接命令することはできない」と強調した。

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