トランプ大統領 ビジネスで培った「交渉術」に疑問符 オバマケア改廃案撤回

 【ワシントン=小雲規生】米共和党が医療保険制度改革(オバマケア)改廃法案の撤回に追い込まれ、トランプ大統領の実行力に大きな疑問符がついた。トランプ氏は賛成票のとりまとめに奔走したが党内をまとめきれず、党内の分断を露呈させる形となった。

 「とても僅差だった。本当にほんの少しの差だ」

 トランプ氏は24日の記者会見で、票固めでの失敗に無念さをにじませた。しかし可決に必要な216人の賛成に足りなかったのは10人程度。下院の共和党議員が237人いることを考えれば、30人近い造反が出たことになる。

 トランプ氏は選挙戦でオバマケア改廃を最重要公約とし、ビジネスで培った「交渉術」で実現させると表明。改廃法案発表後は強硬派のグループと繰り返し面談し、「あなたたちの多くは2018年の選挙で議席を失う」などと厳しい言葉で支持を迫っていた。

 またトランプ氏は下院議員の経験が長いペンス副大統領やプライス厚生長官らも総動員して必勝態勢をとった。しかし結局は強硬派を説得しきれず、保守層でのトランプ人気を背景にした圧力は通用しなかった。トランプ氏の「交渉の達人」との触れ込みが看板倒れに終わった。

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