金正男氏殺害 北朝鮮足止めのマレーシア外交官らが帰国 マレーシア外相「捜査は続ける」

 【クアラルンプール=吉村英輝】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(ジョンナム)氏殺害事件で、北朝鮮の出国禁止措置で平壌に足止めされていた外交官らマレーシア人9人は31日早朝、クアラルンプール国際空港に到着した。

 9人は、マレーシア政府が手配した航空機により、中国福建省経由で到着。帰国した在平壌マレーシア大使館のアズリン参事官は家族とともに記者団を前に、出国禁止措置となった後の様子について「日常生活は許されていたが、心理的には当然、以前とは違った」と語った。その上で、北朝鮮との交渉に当たったマレーシア政府関係者や、物資提供などの支援を受けた在北朝鮮の各国大使館などへの謝意を表明した。

 出迎えたアニファ外相は記者会見で、「今回の一件に平壌で強く立ち向かったマレーシア人を誇りに思う」と9人をねぎらった。事件について「犯人を裁くために捜査を継続する」とした。北朝鮮が否定する「正男氏」の名前には言及せず、北朝鮮側に配慮を示した。 

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