トランプ×習近平、通商で一気に緊迫か…対北や為替で協調探る

 【ワシントン=黒瀬悦成】米大統領が国際会合の場などを借りず、就任後これほど早期に中国との本格的な首脳会談を行うのは極めて異例だ。トランプ氏としては「北朝鮮」「貿易・為替」という安全保障と経済の最重要懸案に関し、できるだけ早期に中国と基本的な道筋をつけたいとの思惑がうかがえる。

 一方で、会談場所がホワイトハウスでなく、トランプ氏が所有する会員制高級リゾート「マールアラーゴ」となったのは、トランプ政権としては高官人事が遅々として進まず、中国と実質的な協議ができる状況にないため、会談とは別に「個人的な関係を築く機会」(スパイサー大統領報道官)と説明できる場所を設定したとみられる。

 トランプ氏は北朝鮮に関し、核武装した金正恩(キム・ジョンウン)体制は「地球規模の脅威」であるとの立場から、これ以上の核実験や大陸間弾道ミサイル(ICBM)の開発を阻止するため、習氏に北朝鮮への圧力強化を要請していく考えだ。

 特に、北朝鮮への資金供給の抜け穴となっている、中国国内の金融機関に対する締め付け強化に習氏が応じるかが焦点の一つになるとみられている。

 問題は、トランプ氏が通商問題で強硬な態度を打ち出しており、米中が一気に対立局面に突入する恐れも排除できないことだ。

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