エジプトとは関係改善?それとも…トランプ・シーシー会談、米の中東政策占う 

 【カイロ=佐藤貴生】エジプトのシーシー大統領が米国を訪れ、3日にトランプ大統領と会談する。シーシー氏の米国公式訪問は2014年の大統領就任以来初めて。エジプト側はオバマ前政権との間で冷え込んだ関係の改善に期待を寄せる。トランプ政権の中東政策を占う上でも会談の行方が注目される。

 会談ではテロ対策やパレスチナ和平、2国間の経済関係強化などについて話し合われる見通し。

 エジプトではイスラム過激派が活動するシナイ半島で兵士や警官ら数百人が死亡しており、過激派対策が急務。1日には首都カイロ北部のタンタにある警察官訓練所近くでオートバイに仕掛けられた爆弾が爆発し、16人が負傷する事件も起きた。会談を通じ、対テロ共闘で協力を取り付ける狙いもありそうだ。

 シーシー氏が国防相だった13年、エジプト軍はイスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」が主導するモルシー政権をクーデターで排除。同胞団の政治活動を禁じるなどして締め付けを強めた。オバマ前政権はこうした動きに反発し、大型兵器の供与や年間13億ドル(約1450億円)の軍事支援を一時凍結するなど、関係が冷却化した。

 しかしトランプ氏はシーシー氏の方針に表だって異議を唱えておらず、人権問題の協議は会談でも一部にとどまるとの予測もある。

 エジプトは中東地域における米国の同盟国だが、最近は治安悪化などで観光などの主要産業が落ち込み、経済の低迷が続いている。シーシー氏は会談を機に、経済面でも米国との関係を強化したいものとみられる。

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