北ミサイル 米中首脳会談直前に投じた一石 トランプ、習近平両氏の決裂狙いか

 【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮は5日、またも弾道ミサイルを発射した。核ミサイル技術の完成に向け、揺るぎない姿勢を示すとともに、6日から始まるトランプ米大統領と中国の習近平国家主席の初の首脳会談に一石を投じ、米中接近を阻もうとする意図もにじむ。

 金正恩(キム・ジョンウン)政権は来年初めまでに米国を攻撃できる核ミサイル技術の確立を目標にしているとされ、今回も計画に沿った実験の一つといえる。今月は11日に最高人民会議(国会)、15日に金日成(イルソン)主席生誕105年、25日に朝鮮人民軍創建85年と節目の政治日程が続く。これに合わせて、軍事力を誇示し、国威発揚を図ろうとする狙いもうかがえる。

 注目されるのは、トランプ政権が対北強硬姿勢を取る中、米中首脳会談の直前に発射したことだ。金榕●(ヨンヒョン)・東国(トングク)大教授(北朝鮮学)は「米国に対し、われわれは微動だにしないとのメッセージを発した」とみる。

 会談で、北朝鮮問題が重要議題となっても、中国が猛反発する米軍の高高度防衛ミサイル(THAAD)の韓国配備などで折り合う余地はない。金教授は「中国が結局、北朝鮮の後ろ盾にならざるを得ないと北朝鮮は判断したのだろう」と分析する。

●=火へんに玄

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