トランプ政権 最側近バノン氏をNSCから除外 権力争いで側近排除の動き?

 【ワシントン=加納宏幸】トランプ米大統領の側近として政権中枢で安全保障政策に影響を持つバノン首席戦略官兼上級顧問が国家安全保障会議(NSC)のメンバーから外されたことが5日、明らかになった。米メディアは、バノン氏ら側近グループが持っていた安保政策でのトランプ氏への影響力が、陸軍出身のマクマスター大統領補佐官(国家安全保障問題担当)や国防総省、情報機関に移るとの見方を伝えた。

 NSCは米政府の外交、安全保障の司令塔として大統領に助言する機関で、バノン氏は最高意思を決める閣僚級委員会の常任委員を務めていた。バノン氏の退任後、トランプ政権発足に伴い閣僚級委員会から外された統合参謀本部議長と国家情報長官が常任委員に復帰する。エネルギー長官、中央情報局(CIA)長官、国連大使が常任委員に加わることも決まった。

 バノン氏は5日、声明を発表し、「マクマスター補佐官がNSCを適切に機能するように戻した」ことからNSCを外れると説明した。ロシアとの接触をめぐる疑惑にからんでフリン前大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が今年2月に辞任したことで、フリン氏のお目付け役として送り込まれたバノン氏が必要なくなったとみられている。

 バノン氏は首席戦略官兼上級顧問にとどまり、NSCにも出席できる。ただ、マクマスター氏との間に確執があったとの報道も出ており、政権内の権力争いが激化している可能性がある。

 バノン氏は米保守系サイト「ブライトバート・ニュース」出身。外交や安保を取り仕切った経験を持たないため、NSC常任委員への起用には専門家などから懸念が出ていた。

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