トランプ米大統領「アサド大統領は多くの一線越えた」 化学兵器空爆で非難「考え変わった」

 【ワシントン=加納宏幸】トランプ米大統領は5日、シリア北部で猛毒サリンが使われたとみられる化学兵器による空爆について、「致死性のガスを使って罪のない赤ん坊まで殺害した。レッドライン(越えてはならない一線)だけではなく、多くの一線を越えた」と述べ、同国のアサド大統領を非難した。ホワイトハウスで行われたヨルダンのアブドラ国王との共同記者会見で語った。

 オバマ前政権はアサド氏に退陣を求めたが、トランプ政権は、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)掃討を最優先課題とするため、シリア内戦で優位にあるアサド政権の存続を黙認する考えを強調していた。

 だが、トランプ氏は記者会見で「シリアとアサド氏に対する私の考え方は変わった」とし、前政権と同様にアサド政権に厳しく対処すると宣言。子供たちに対する化学兵器攻撃が、自らの考え方に大きな影響を与えたと説明した。

 トランプ氏は、オバマ氏がシリアに対して「レッドライン」を引きながら、2013年に化学兵器使用が疑われた際、軍事行動に踏み切らなかったことが事態悪化につながったと重ねて指摘。「今は私に責任がある」と語った。

 また、シリアや北朝鮮の混乱は前政権から引き継がれたとの認識を示し、「私たちで解決する」と述べたが、シリアに対する具体的な行動については言及を控えた。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ