北ミサイル 米国「全ての選択肢」の内実は 何をどこまで想定?

 【アトランタ=黒瀬悦成】トランプ米大統領および政権高官は米中首脳会談を前に、北朝鮮問題で「全ての選択肢を排除しない」と一斉に唱えている。では「全ての選択肢」とは、具体的にはどのような措置を想定しているのだろうか。

 北朝鮮の核・ミサイル開発の阻止に向けた取り組みを大別すれば、かつての6カ国協議に代表される「外交」による解決の模索、「経済制裁」による締め付け、そして核・ミサイル基地に対する先制軍事攻撃を含む「実力行使」の3つが挙げられる。

 このうち、国際社会が最も関心を寄せているのが、トランプ政権がどこまで本気で先制軍事攻撃に踏み切る意思があるのかだ。

 米軍が描く先制攻撃の基本的なシナリオは、北朝鮮による米国や同盟国を狙った核ミサイルの発射が避けられなくなったと判断した場合、B2などの戦略爆撃機で核施設や固定式のミサイル発射基地を、F35などの戦闘攻撃機で移動式のミサイル発射車両を一気に攻撃し、北朝鮮の核戦力を無力化するというものだ。

 しかし、北朝鮮のミサイルを1基も残さず見つけ出して攻撃するのはほぼ不可能である上、北朝鮮の反撃で域内戦争を誘発する危険が高く、国防総省高官などの間でも慎重論が根強い。

 トランプ氏が先制攻撃を決断するのであれば、北朝鮮の核の脅威が相当に差し迫ったものであることを明示する必要がある。

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