シリア攻撃 ロシア孤立化図るトランプ政権 アサド政権への働きかけが試金石に 

 【ワシントン=加納宏幸】トランプ米政権は12日の米露外相会談で、シリアでの化学兵器攻撃にも関わらずアサド政権を支えるロシアの孤立化を図った。トランプ大統領は表面上は関係改善をうたいながらも、ロシアからの圧力にさらされている欧州で北大西洋条約機構(NATO)の共同防衛を強化し、対露追加制裁も視野に入れる。「孤立主義者」の色は薄れた。

 トランプ大統領は12日、ホワイトハウスで開かれたNATOのストルテンベルグ事務総長との共同記者会見で、シリアのアサド大統領を強く非難した。

 「彼は虐殺者だ。何とかしなければならないと考え、私たちは完全に正しいことをし、成功させた」

 アサド政権の存続を容認する発言をしたトランプ政権高官らの反応を試すようにシリアで4日に起きた化学兵器攻撃。トランプ氏はアサド政権軍が攻撃に使ったとみる空軍基地に巡航ミサイルを撃ち込むことで、ロシアにシリア政策の再考を迫った。

 化学兵器使用という「レッドライン(越えてはならない一線)」を越えたことに軍事行動で臨むトランプ政権の姿勢は、オバマ前政権の「軍事より外交」路線と対照的だ。このことは、トランプ氏自らが米国の負担を理由に「時代遅れ」と評してきたNATOへの姿勢の変化に表れている。

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